Gemini 4 Carbonとは?世界一の評価を取ったGoogleの最強AI、なのに私たちが使えない理由をやさしく解説

ニュース
この記事は約6分で読めます。

Googleが、また新しいAIを発表しました。
名前は 「Gemini 4 Carbon(ジェミニ・フォー・カーボン)」 です。

しかも、世界のAIランキングで 1位 を取りました。

ところが、このAIは私たちにはまだ使えません。
いったい、なぜなのでしょうか。

この記事では、そのすごさと使えない理由をやさしく解説します。

スポンサーリンク

この記事のポイント

  1. GoogleのGemini 4 Carbonが、世界のAIランキングで1位を取った
  2. 得意なのはセキュリティ。システムの弱点を見つけて直す力がずば抜けている
  3. 強すぎるので、まずは「守る専門家」だけに配られ、一般公開はまだ先

Gemini 4 Carbonとは?わずか2週間で出た最強AI

まずは、Gemini 4 Carbonがどんなものかを見ていきましょう。

Argonからたった2週間で登場

Gemini 4 Carbonは、10月28日に発表された最新AIです。
実は、Googleは2週間前にも新しいAIを出したばかりでした。

それが「Gemini 4 Argon」です。

つまり、たった2週間で、さらに強いAIが出てきた のです。
例えるなら、新しいスマホを買った2週間後に、もっとすごい機種が出たようなものです。
最近のAIの進化は、それくらい速いのです。

世界のAIランキングで1位に

さらに驚くのが、その成績です。
AIの実力を比べる第三者のランキングがあります。

「Artificial Analysis」という会社のランキングです。

ここで、Gemini 4 Carbonは 59点を取って1位 になりました。
しかも、OpenAIやAnthropicの最新AIを上回っています。

詳しい成績はGIGAZINEの記事で紹介されています。

これまでGoogleは、ライバルに少し遅れていると言われていました。
そのため、今回の1位はGoogleにとって大きな逆転劇なのです。

Gemini 4 ArgonからGemini 4 Carbonまでわずか2週間で進化したイメージ

Gemini 4 Carbonが得意なのは「セキュリティ」

では、Gemini 4 Carbonは何が得意なのでしょうか。

答えは、セキュリティ です。

システムの「穴」を見つけて、直すのが得意

例えるなら、Gemini 4 Carbonは 「腕利きの防犯のプロ」 です。
家の鍵の弱いところや、割れやすい窓を一瞬で見つけます。

さらに、それをどう直せばいいかまで教えてくれます。
実際、テストではこんな成績を出しました。

テストの内容Gemini 4 Carbonの成績
システムの弱点(穴)を見つける88.2%
見つけた穴を直す71.0%
安全なプログラムを書くArgonの2倍以上

これらの数字は、gori.meの記事で紹介されています。

だまされにくさも、ほぼ完ぺき

また、Gemini 4 Carbonは だまされにくい ことも分かっています。

例えば、AIをだます「プロンプトインジェクション」という手口があります。
手紙に「読んだら金庫を開けること」と書いて、AIに読ませるような手口です。

しかし、テストではこの手口の成功率を 0% に抑えたそうです。
つまり、防犯のプロ自身も、だまされない体質になっているのです。

Gemini 4 Carbonが防犯のプロのようにシステムの弱点を見つけるイメージ

なぜGemini 4 Carbonは私たちに使えないの?

ここが、今回いちばん大事なポイントです。

これほど強いのに、なぜ一般の人は使えないのでしょうか。

「穴を見つける力」は、攻撃にも使えてしまう

理由は、Gemini 4 Carbonが 強すぎるから です。

もう一度、防犯のプロの例えで考えてみましょう。
防犯のプロは、家の弱点を誰よりもよく知っています。

ということは、もし悪い人の味方をしたら、どうなるでしょうか。

そうです。誰よりも上手な泥棒 にもなれてしまうのです。

AIも同じで、システムの穴を見つける力は、そのまま攻撃にも使えます。
実際、最近は日本でも、AIが企業への攻撃に使われる事件がありました。

詳しくは中国系AIツール「ARTEX」の記事で書いています。

まずは「守る人」だけに配られる

そのため、Googleはとても慎重に配ることにしました。

まず、サイバー攻撃から会社を守る専門家だけに渡します。
次に、「Fairwind Program」で信頼できる相手に広げます。
そして最後に、一般の人にも公開する予定です。
さらに、アメリカ政府による公開前のチェックも受けています。

つまり、国のチェックを受けてから世に出す ということです。
例えるなら、新しい薬が、試験に合格してから薬局に並ぶのと似ています。

一般公開はいつ?

では、私たちはいつ使えるのでしょうか。

結論から言うと、一般公開の時期はまだ発表されていません。
Googleは「できるだけ早く」と話しています。

ちなみに、前のArgonは発表から13日後に一般公開されました。
そのため、Carbonも年内には使えるようになるかもしれません。

Gemini 4 Carbonがまずサイバー攻撃を守る専門家に配られるイメージ

「ベンチマークだけ」という冷静な声も

一方で、今回の発表には冷静な見方もあります。
GIZMODOの記事では、こんな指摘がされています。

  • 発表は「テストの点数」の話ばかりだった
  • 実際に何ができるのか、作例がほとんどなかった
  • だから、すごさが具体的にピンとこない

たしかに、テストの点数が高いことと、実際の仕事で役に立つことは別です。
例えるなら、テストが満点でも、仕事ができるかは別 というのと同じです。

そのため、本当の実力は、一般公開されてから分かると言えそうです。

一緒に発表された「Genie 4」もすごい

ところで、Googleは同じ時期に、もう1つ面白いAIを発表しています。

それが 「Genie 4(ジーニー・フォー)」 です。

Genie 4は、文章で指示すると 動き回れる仮想の世界を作ってくれるAI です。
例えば「雨の日の古い町並み」と頼むと、そこを歩き回れます。

ゲームや勉強、映画づくりなどに使えると期待されています。
ただし、こちらもまだ実験段階で、すぐには使えません。

Gemini 4 Carbonは私たちにどう関係する?

では、このニュースは私たちの生活にどう関係するのでしょうか。

今すぐ使いたいなら、まずはArgon

まず、今すぐ使いたい人は Gemini 4 Argon を試しましょう。

Argonは、月額2,900円の「Google AI Pro」に入れば使えます。
Carbonほどではないものの、こちらも世界トップクラスのAIです。

「守るAI」が、私たちのネットを安全にしてくれるかも

さらに、「守るAI」が広まると、うれしいことがあります。
それは、私たちが使うサービスが、もっと安全になる ことです。

例えば、ネットショップやゲームにも、見えない穴があります。
もしAIが、悪い人より先にその穴を見つけて直してくれたらどうでしょう。

情報漏えいや乗っ取りの被害が、ぐっと減るかもしれません。

中国製AIとの「差」も広がる?

また、先日の記事では、中国の「Kimi K3.1 Pro」を取り上げました。
Kimiは賢いものの、だまされやすさが心配だと書きました。

詳しくはKimi K3.1 Proの記事をご覧ください。

一方で、Gemini 4 Carbonは、だまされにくさでもトップクラスです。
つまり、賢さと安全さを両立したAI が出てきたのです。

Gemini 4 Carbonのような守るAIが私たちのネットを安全にする未来のイメージ

まとめ:Gemini 4 Carbonは「最強の防犯のプロ」

最後に、今回の内容をまとめます。

  • Gemini 4 Carbon は、Googleが10月28日に発表した最新AI
  • 前のArgonから、わずか2週間での登場
  • 世界のAIランキングで 1位(59点)を獲得
  • 得意なのは セキュリティ。穴を見つけて直す力がずば抜けている
  • だまされにくさのテストでも、成功率 0% を達成
  • 強すぎるので、まずは 守る専門家だけ に配られている
  • 一般公開の時期は まだ未定
  • 「テストの点数ばかり」という冷静な声もある

Gemini 4 Carbonは、例えるなら「最強の防犯のプロ」です。
だからこそ、悪い人の手に渡らないよう、慎重に配られています。

私たちが使えるようになるのは、もう少し先になりそうです。
それまでは、Argonで最新AIの実力を体験しておくのがおすすめです。

白川秋
白川秋

ではでは、参考までに

コメント

タイトルとURLをコピーしました