Vlog を撮ったあと、編集でいちばん時間がかかるのは何でしょうか。
じつは、多くの人が「無音カット」だと答えます。話していない間や、何も起きていない時間を、1つずつ探して切って詰める作業です。そこで今回、この無音カットを自動でしてくれる Windows アプリ「EasyVlog(イージーブイログ)」を作りました。
この記事では、EasyVlog でできること、使い方、無料版と有料版の違いを、はじめての人にもわかるように紹介します。

動画を撮るのは楽しいのに、編集で「えー」「あー」の間を探すのがつらくて……。それなら全部アプリに任せよう、と思って作りました。
この記事のポイント
- 動画を入れてボタンを押すだけで、話していない間を自動でカット
- 声だけでなく映像の動きも見るので、見せたい場面はちゃんと残る
- 撮影中に入ったお店の音楽も消せて、無料で使えるWindowsアプリ
動画の無音カットとは?自動にすると何がうれしいの?
まず、「無音カット」がどんな作業かを整理しておきましょう。
撮ったままの動画には、話していない時間がたくさん入っています。たとえば、言葉を考えている数秒間や、カメラを置いて準備している時間です。こうした「間」が多いと、見ている人は退屈して、途中で動画を閉じてしまいます。
そのため、動画編集ではこの間を切って、話がテンポよく続くように詰めます。これが無音カットです。
手作業だと、何が大変なの?
ただし、手作業でやるとかなり大変です。
- 波形(音の大きさの形)を見ながら、静かな所を1つずつ探す
- 切る場所の前後を、少しずつ再生して確かめる
- 切ったあとに、つなぎ目が不自然でないか見直す
つまり、10分の動画でも、何十か所も同じ作業をくり返すことになります。たとえるなら、大根の皮を、ピーラーを使わずに包丁だけでむいているような状態です。
自動にすると、ここが変わる
一方で、無音カットを自動にすると、アプリが「声のない所」をまとめて見つけてくれます。あなたは、できあがった動画を見て「ここは残したい」という所だけを直せばよくなります。
EasyVlogとは?無音カットを自動でする無料アプリ

EasyVlog は、しらかわるーむが作った Windows 用の動画編集アプリです。動画を入れて「おまかせ編集」を押すだけで、無音カットを自動で行い、つないだ完成版をすぐに再生します。
EasyVlogでできること
| できること | くわしく |
|---|---|
| 無音カットを自動で | 話していない時間が続いた所(初期値は3秒以上)を見つけて切ります |
| 動きを見て残す | 声がなくても、画面の中で何かが動いている場面は残せます |
| 手ブレだけの所は切る | カメラが揺れているだけで、何も起きていない場面は「動きなし」と見分けます |
| お店の音楽を消す | 撮影中に入ってしまった音楽を見つけて、1曲ずつ、または全部消せます |
| 何本でもつなげる | 複数の動画を入れると、上から順に1本の動画にまとめます |
| ノイズを減らす | 保存するときに、風や空調などの雑音を減らします |
さらに、動画はすべてパソコンの中で処理します。撮った動画をインターネットに送ることはないので、家族や友だちが写った動画でも安心して使えます。
ほかの無音カットツールとのちがい
無音カットを自動でするツールは、ほかにもあります。ただ、その多くは「音の大きさ」だけを見て切ります。
そのため、たとえば料理の手元を映している場面のように、声はないけれど見せたい場面まで切ってしまうことがありました。EasyVlog は、音に加えて映像の動きも見ています。だから、「しゃべっていないけど、大事な場面」を残せるのが大きなちがいです。
EasyVlogの使い方(無音カットを自動でする手順)
ここからは、実際の使い方を順番に紹介します。
手順1:インストールする
まず、EasyVlog の公式ページの「無料でダウンロード」から、インストーラーをダウンロードします。ダブルクリックして、画面のとおりに進めればインストールは完了です。
「Windows によって PC が保護されました」と出た場合は、「詳細情報」→「実行」で進めてください。これは、個人が作ったアプリでよく出る確認の画面です。
手順2:動画を入れる
次に、「動画を追加」を押して、編集したい動画を選びます。エクスプローラーから画面にドラッグ&ドロップしても入れられます。
動画を入れると、自動で解析が始まります。解析とは、アプリが動画の「声」「動き」「音楽」を調べる作業のことです。
手順3:ゆったりかストイックを選ぶ

続いて、画面の上で切り方を選びます。
| モード | 向いている動画 | 削る量のめやす |
|---|---|---|
| ゆったり | 風景や作業の様子も見せたい動画 | 約15% |
| ストイック | 話の内容を短く伝えたい動画 | 約35% |
たとえるなら、「ゆったり」は景色も楽しむ各駅停車、「ストイック」は目的地まで一直線の特急です。迷ったら、まずはゆったりで試してみてください。
手順4:「おまかせ編集」を押す
そして、右上の「おまかせ編集」を押します。すると、切る所が決まり、つないだ完成版がすぐに再生されます。
画面の下のタイムラインでは、斜線の所が「自動で切った部分」です。また、上には「無音 5.3秒」のように、切った理由と長さが出ます。
手順5:気に入ったら保存する
最後に、右上の「保存」を押して、保存する場所を選びます。ここで初めて、動画ファイルが作られます。
つまり、保存するまでは何度でも切り方を変えて試せます。元の動画が書き換わることもありません。
お店の音楽も消せる!音声の中の音楽を消す機能
カフェやお店で撮った動画には、BGM が入ってしまうことがあります。そのまま YouTube などに載せると、著作権の確認に引っかかることもあり、困りますよね。
そこで EasyVlog では、音声の中から音楽を見つけて、緑色で表示します。
- 全部消す:左の欄で「全部消す」を選ぶだけ
- 1曲ずつ消す:緑の所をクリックして、Delete キーを押す
さらに、音楽を消した所は「音楽なしの音」で判定し直します。そのため、話し声も動きもなければ、その場面も自動でカットの対象になります。
ただし、歌の入った曲や、話し声と同じくらいの大きさで流れている音楽は、見分けられないことがあります。保存する前に、完成版で一度確認してみてください。
無料版と有料版(Pro)のちがい
EasyVlog は無料で使えます。より自由に編集したい人向けに、有料の Pro もあります。
| 機能 | 無料版 | Pro |
|---|---|---|
| おまかせ編集(無音カットを自動で) | ○ | ○ |
| ゆったり / ストイック | ○ | ○ |
| 音声の中の音楽を消す | ○ | ○ |
| 戻る・進む | — | ○ |
| 範囲を選んで切り取り・手直し | — | ○ |
| 完成動画の形(9:16 の縦長など) | — | ○ |
| BGM を入れる | — | ○ |
| 保存する画質 | 720p まで | 最大 4K |
| EasyVlog の透かし | 入る | なし |
Proの料金
Pro は月額800円(税込)です。いつでも解約でき、解約しても次の更新日までは使えます。
また、自動で更新されない「期間パス」(1か月800円から)もあります。たとえば「旅行の動画を作る1か月だけ使いたい」という人に向いています。
なお、お支払いは今のところクレジットカードのみです。PayPay と銀行振込は準備中で、使えるようになったら期間パスで選べるようになります。

まずは無料版で、自分の動画がどのくらい短くなるか試してみてください。気に入ったら、そのときに Pro を考えてもらえればうれしいです。
EasyVlogの動作環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 10 / Windows 11(64ビット) |
| メモリ | 8GB 以上を推奨 |
| 読み込める動画 | MP4・MOV・MKV・AVI など(iPhone の HEVC 動画もOK) |
| 保存される動画 | MP4 |
古いパソコンで Windows 11 にしたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
よくある質問
話している所まで切られてしまう
まずは「ゆったり」に切り替えてみてください。それでも切られる場合、Pro なら切られた所をダブルクリックするだけで「残す」に戻せます。
無料版でも商用の動画に使える?
はい、使えます。ただし、無料版は右下に EasyVlog の透かしが入ります。透かしを消したい場合は Pro をお使いください。
使い方をもっと詳しく知りたい
ボタンごとの説明やキーボード操作は、EasyVlog の使い方ページにまとめています。
まとめ:動画の無音カットは、自動に任せよう
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- EasyVlog は、動画の無音カットを自動でする Windows 用の無料アプリ
- 音だけでなく「動き」も見るので、見せたい場面は残せる
- 撮影中に入ったお店の音楽も、見つけて消せる
- 保存するまでは何度でも試せて、元の動画は書き換わらない
- Pro は月額800円。1か月だけ使える期間パスもある
無音カットは、動画編集の中でもいちばん地味で、いちばん時間がかかる作業です。だからこそ、そこはアプリに任せてしまいましょう。そして、空いた時間で次の動画を撮りに出かけてください。

ではでは、参考までに
コメント