パソコンの電源を入れて、しばらく待って、それから――メールソフトを開いて、ブラウザを開いて、メモアプリを開いて。
……これ、毎朝やってませんか?
私も長いことやってました。よく考えたら、1回30秒でも1年で3時間くらい使ってる計算になります。もったいない。
実はWindowsには「電源を入れたら勝手にアプリが立ち上がる」仕組みがちゃんと用意されています。しかも設定はマウスでポチポチするだけ。難しい呪文もコマンドも、ほとんど要りません。
今日はその代表格「スタートアップフォルダ」を中心に、自動起動のすべてをやさしく解説していきます。
この記事のポイント
- 「shell:startup」と打つだけで自動起動フォルダが開く
- ショートカットを入れるだけでアプリが自動で立ち上がる
- 自動起動の設定場所は全部で3ヶ所。使い分けが大事
6分41秒でわかるまとめ動画
これだけ!ショートカットを1個入れるだけで完了します
先に答えを言ってしまいます。
やることは、たった2ステップです。
| 手順 | やること |
|---|---|
| ① | キーボードの「Windowsキー」と「R」を同時に押して、出てきた小さな窓に shell:startup と入力してEnter |
| ② | 開いたフォルダに、自動で起動させたいアプリのショートカットを入れる |
以上。本当にこれだけです。
次にパソコンを起動したとき、入れておいたアプリが勝手に立ち上がります。魔法みたいですが、Windowsが昔からずっと持っている、ごく普通の機能です。
「Windowsキー」というのは、キーボードの左下あたりにある、窓のマークが描かれたキーのことです。「ファイル名を指定して実行」という機能を呼び出しています。
なぜフォルダに入れるだけで動くの?仕組みを覗いてみましょう
ここで「なんでフォルダに入れただけで動くの?」と思った方、いい疑問です。
考えてみてください。Windowsは起動するとき、やることリストを順番にこなしています。「デスクトップを表示する」「ネットにつなぐ」……そのリストの最後のほうに、こう書いてあるんです。
「スタートアップフォルダの中身を、全部開く」
つまりあのフォルダは、Windowsへのお願いメモを置いておく場所なんですね。メモ(ショートカット)を置けば読んでくれるし、捨てれば読まなくなる。それだけの、とてもシンプルな仕組みです。
実際にやってみましょう(画像なしでも迷わない手順)
ステップ1:フォルダを開く
Windowsキー + R → shell:startup と入力 → Enter
すると、たぶん空っぽのフォルダが開きます。初めての方は驚くかもしれませんが、それで正常です。
ステップ2:ショートカットを作る
自動起動させたいアプリを見つけます。スタートメニューの一覧からでもOK。
そのアプリを右クリック → 「その他」 → 「ファイルの場所を開く」を選びます。すると、そのアプリの本体(ショートカット)がある場所が開きます。
ステップ3:コピーして貼り付ける
見つけたアイコンを右クリックして「コピー」。さっき開いたスタートアップフォルダに戻って、何もないところで右クリック →「貼り付け」。
完了です。おつかれさまでした。
アプリの本体そのものを移動させてはいけません。必ず「コピー」か「ショートカットの作成」で。本体を動かすと、アプリが起動しなくなることがあります。私は昔これをやらかして、30分ほど固まりました……。
フォルダには2種類あります
実は、スタートアップフォルダは2つあります。
| コマンド | 対象 | どんなとき使う? |
|---|---|---|
shell:startup | 自分だけ | 基本はこっち。個人用の設定 |
shell:common startup | このパソコンを使う全員 | 家族や職場で共有しているパソコン |
迷ったら shell:startup でOKです。9割の方はこれで足ります。
いいことばかり?正直にお話しします
便利な機能ですが、いいことばかりではありません。反対の立場からも見てみましょう。
メリット
| 良いところ | 具体的に言うと |
|---|---|
| 毎朝の手間がゼロに | 電源ボタンを押したら、あとは待つだけ |
| 作業の開始が早い | コーヒーを淹れて戻ってきたら準備完了 |
| 設定がとにかく簡単 | ショートカットを入れる、それだけ |
| やめるのも簡単 | ファイルを削除すれば元通り |
| 忘れ物がなくなる | 「あ、勤怠つけ忘れた」が減る |
デメリット
| 気を付けたいところ | 具体的に言うと |
|---|---|
| 入れすぎると起動が遅くなる | 一斉に立ち上がるので、パソコンが渋滞します |
| 起動直後は少し重い | 全部開き終わるまで、動きがモタつくことも |
| 存在を忘れがち | 「なんか勝手に開くんだけど」と後で困る |
| 全アプリが対応してるわけではない | 設定によっては起動しないアプリもあります |
何個までなら大丈夫?
これはよく聞かれます。正直に言うと、「パソコンの元気さによる」というのが答えです。
ただ、目安としてはこんな感じ。
- 軽いアプリ(メモ帳、電卓など) → 5個くらいまでは体感で気になりません
- 重いアプリ(動画編集、ゲーム、いくつも開くブラウザ) → 1~2個にとどめるのが無難
「毎日必ず使うものだけ」に絞るのがコツです。「たまに使う」は入れない。これを守れば失敗しません。
自動起動の設定場所は、実は3ヶ所あります
ここからが本題かもしれません。
「フォルダには何も入れてないのに、勝手に立ち上がるアプリがある」――こんな経験、ありませんか?
それ、別の場所で設定されているからです。Windowsの自動起動の設定場所は、大きく3ヶ所あります。
3つの設定場所 早見表
| 場所 | 開き方 | できること | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| ① スタートアップフォルダ | Windowsキー + R → shell:startup | 好きなアプリを追加できる | ★★★ 追加するならココ |
| ② タスクマネージャー | Ctrl + Shift + Esc →「スタートアップ アプリ」 | 自動起動を止められる/影響度が見える | ★★★ 整理するならココ |
| ③ 設定アプリ | Windowsキー →「設定」→「アプリ」→「スタートアップ」 | 一覧をオンオフ切り替えられる | ★★☆ 一番やさしい |
② タスクマネージャーが最強な理由
「パソコンの起動が遅い!」という方は、迷わずここを見てください。
Ctrl + Shift + Esc を同時に押すと、タスクマネージャーが開きます。左側のメニューから「スタートアップ アプリ」を選んでみてください。
ずらっとアプリが並んでいるはずです。そして注目すべきは、「スタートアップへの負荷」という列。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| 高 | パソコンの起動をけっこう遅くしています |
| 中 | まあまあ影響あり |
| 低 | ほとんど影響なし |
| 影響なし | 気にしなくてOK |
「高」と書いてあるアプリで、しかも心当たりがないもの。それが犯人です。
止めたいアプリを右クリックして「無効化」を選ぶだけ。アプリが消えるわけではないので、安心してください。使いたくなったら手動で開けます。
③ 設定アプリは、一番やさしい入り口
パソコンの操作にまだ慣れていない方は、こちらがおすすめです。
Windowsの「設定」を開いて、「アプリ」→「スタートアップ」と進むだけ。あとはスイッチをパチパチ切り替えるだけの画面が出ます。
タスクマネージャーとほぼ同じことができますが、見た目がやさしいぶん、怖くありません。
「無効化していいの?」判断のヒント
ここが一番迷うところだと思います。ざっくりした目安を置いておきます。
| アプリの種類 | どうする? |
|---|---|
| セキュリティ対策ソフト | そのままにしておく |
| クラウド保存サービス(同期系) | 困らなければ止めてOK |
| プリンターやマウスの付属ソフト | 困らなければ止めてOK |
| 買ったときから入っていた宣伝っぽいソフト | 止めてOK |
| 名前がまったくわからないもの | 一旦そのまま。検索してから判断 |
「わからないものは触らない」。これが一番大事なルールです。
最後に
いかがでしたか。
まとめると、こういうことです。
- アプリを増やしたい → スタートアップフォルダ(
shell:startup) - アプリを減らしたい → タスクマネージャー(
Ctrl + Shift + Esc) - とにかく簡単にやりたい → 設定アプリの「アプリ → スタートアップ」
やってみると、拍子抜けするくらい簡単です。そして、毎朝の「よし、まずアプリ開くか」がなくなる快感は、けっこうクセになります。
まずは1個だけ。毎日必ず開くアプリを、スタートアップフォルダに入れてみてください。
明日の朝、パソコンがちょっとだけ賢くなっていますよ。

ではでは、参考までに
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