評判ゼロからのアプリ開発 ― まる見えくんが正式リリースするまで

日記
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SNSをやっていると、ふと「あれ、フォロワー減ってる…?」って気づく瞬間、ありませんか。

数字はひとつ減っているのに、誰が外したのかは分からない。心当たりを探して、フォロー一覧を上から下までスクロールして…でも結局、モヤモヤだけが残る。あの感じ、地味にしんどいんですよね。

そのモヤモヤを「まる見え」にしてしまおう、というのが、僕たちの作ったアプリ 「フォロー外しまる見えくん」 です。

このアプリ、共同開発者の ドラマのちえさん と、僕 白川秋 の二人で作っています。今回はそのまる見えくんが、Google Playのクローズドテストをあと8日で終えて、いよいよ正式リリースを迎えるので、ここまでの制作記を思い出しながら書き綴ってみようと思います。

正直に言うと、今回は今までのアプリと違って、めちゃくちゃ苦労しました。しかも、共同開発者のちえさんからも今ひとつ評判が良くなくて、いつもなら二人三脚でiOS版も並行して出すところなんですが、今回は Android版だけのリリースになりそう な雲行きです。その話も含めて、包み隠さず書きますね。

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この記事のポイント

  1. 「誰がフォロー外したか」を丸見えにするアプリの開発秘話
  2. 土日の弾丸実装でニコ生版・Bluesky版が一気に完成
  3. 評判イマイチ…テスター集めに苦しんだリアルな裏話

10分50秒でわかるまとめ動画

そもそも「まる見えくん」ってどんなアプリ?

ざっくり言うと、「あなたのことをフォロー外した人が、ひと目で分かる」 アプリです。

やることはシンプルで、

  1. アプリであなたのフォロワーを読み込む
  2. しばらくして、また読み込む
  3. 前回と比べて いなくなった人=フォロー外した人 を表示する

これだけ。しかも今は、単に減った人を出すだけじゃなくて、アカウントが削除された/凍結された場合もちゃんと見分けて表示できるようにしてあります。「外された」のか「そもそも消えた」のかが分かるだけで、気持ちの落ち着き方が全然違うんですよね。

対応しているSNSは、Threads・X(旧Twitter)・Bluesky・ニコニコ生放送。この四つを一つのアプリの中で切り替えて使えます。

まる見えくん、これまでの歩み

最初はThreadsから始まった

まる見えくんの一番最初は、Threads版でした。

Threadsって、始めた頃はみんな勢いよくフォローし合うんですけど、そのぶん「気づいたら外されてた」ということも多いSNSなんですよね。だからこそ「誰が外したか知りたい」というニーズがあるはず、と思って最初のターゲットに選びました。

ただ、Threadsは連続でたくさんデータを取りにいくと、スパム判定でブロックされてしまうという壁がありました。なので、まる見えくんではあえて取得数に上限を設けて、安全な範囲の中でしっかり変化を見つける、という設計にしています。無理に全部取りにいって垢がロックされたら本末転倒ですからね。ここは今も大事に守っているポイントです。

次に立ちはだかったX(旧Twitter)の壁

続いて手をつけたのが X版。これがまた一筋縄ではいかなくて。

昔はXにも無料で使える公式APIがあったんですが、ご存知の通りそれが実質使えなくなってしまいました。「じゃあどうやってフォロワーを取ってくるの?」というところで、かなり頭を悩ませました。

最終的にたどり着いたのが、ログイン情報をアプリ内で安全に使いながら、Xの内部の仕組み経由でデータを取得する、という方法。ここは本当に試行錯誤の連続で、実装が固まったときは思わずガッツポーズしました。おかげで、削除・凍結アカウントの判定までできるようになっています。

課金まわりも地道に整えた

まる見えくんは、無料でも 5回まではスキャンできるようにしてあります。「まずは無料で試して、良かったら続ける」という流れにしたかったんです。

課金まわりはFirebaseとGoogle Playの仕組みを使って、購入状態をきちんと管理。ここも表には見えないけど、地味に神経を使う部分でした。証明書まわりの設定でつまずいて、テストビルドが動かなくて丸一日溶かした日もありましたね…(遠い目)。

土日の「弾丸実装」でニコ生版とBluesky版が爆誕

さて、ここからが今回の一番の見どころです。

正式リリースを前に、「どうせなら対応SNSを増やしたい」という話になりまして。それで、この土日を丸ごと使って、ニコニコ生放送版とBluesky版を一気に実装しました。

自分で言うのもなんですが、すごい速度でした。土曜の朝に「やるか」と決めて、日曜の夜には両方とも動いている状態まで持っていったので。もちろんAIにもがっつり手伝ってもらっているんですが、それにしても週末ふたつぶんとは思えない密度で、終わったときには放心状態でした。

  • ニコニコ生放送版:もともと「準備中」の画面だけ置いていたのを、今回ちゃんと中身を作り込みました。ニコ生をよく使う自分にとっても、待望の対応です。
  • Bluesky版:最近ユーザーが増えているBlueskyにも対応。こちらは比較的きれいに実装できて、気持ちよかったです。

このほかにも細かい不具合の修正や、動作の安定化などをまとめて片付けて、正式リリースに向けてかなり良い状態に仕上がってきました。

今回いちばん苦しかった話 ― テスターが、集まらない

ここは、正直に書きます。

Google Playでアプリを正式公開するには、クローズドテストという関門があります。一定人数のテスターに、一定期間ちゃんと使ってもらう必要があるんです。個人開発者にとって、この「テスター集め」が毎回の鬼門なんですよね。

そして今回、まる見えくんはアプリ自体の評判があまり良くなかったんです。共同開発者のちえさんですら乗り気でないくらいなので、外の反応となればなおさらでした。

「フォロー外しを見える化する」というコンセプト自体、人によっては「ちょっと怖い」「監視っぽい」と受け取られることもあって。今までのニコ生コメビュのように「わー便利!」と素直に広まってくれる感じではなく、テスター募集の声かけをしても、なかなか手を挙げてもらえませんでした。呼びかけてもスルー、呼びかけてもスルーで、正直けっこう心が折れかけました。

Google Playのクローズドテストは、最低でも12人のテスターを集めないと、そもそもスタートすることすらできません。この「まず12人」の壁が、今回は本当に高かった。

そこで最後は、なりふり構わず動きました。普段お世話になっている方、僕と関わりのある方に、片っ端からDMを送りまくったんです。「不躾なお願いで申し訳ないんですが…」と、一人ひとりに頭を下げて回るような気持ちで。正直、送りながら「こんなにお願いばかりして嫌われないかな」と胃が痛くなりました。でも、そうやって声をかけていったおかげで、なんとかギリギリ12人の最低条件をクリアして、クローズドテストをスタートさせることができたんです。

そしてもうひとつ、大きかったのが、Xで見つけた開発者さん2名の存在です。

同じように個人開発をしている方に思い切って声をかけてみたところ、快く 「相互テスター」 として登録を引き受けてくださったんです。「お互いのアプリのテスターになりましょう」という、持ちつ持たれつの関係ですね。あのとき手を挙げてくださったお二人、そしてDMに応えてテスターになってくださった皆さんには、本当に感謝しかありません。この場を借りて、改めてお礼を言わせてください。ありがとうございます。

個人開発って孤独になりがちだけど、こうやって周りの人や開発者同士で支え合えると、ふっと肩の力が抜けるんですよね。

あと8日、正式リリースへ

そんなこんなで、まる見えくんのクローズドテストは あと8日で終了。無事に条件をクリアすれば、いよいよ 正式リリース です。

評判に苦しみ、テスター集めにDMを送りまくり、でも週末には弾丸実装で機能を増やして…と、なかなか濃い道のりでした。今回はまず Android版 としての船出になりそうですが、それでもここまで来られたのは、ここまで一緒に走ってきてくれた ちえさん、DMに応えてくださった皆さん、相互テスターを引き受けてくださった開発者のお二人、そして興味を持って読んでくれているあなたのおかげです。心から感謝しています。

正式リリースしたら、また改めてご報告しますね。「フォロー外し、気になるな」という方は、ぜひリリースを楽しみに待っていてください。

それでは、また次の制作記で。白川秋でした。

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