大切なファイルをZIPで暗号化して保存している方は多いですよね。特に仕事の資料やプライベートな写真など、他人には見られたくないデータを安全に保管するには、ZIPファイルの暗号化は有効な手段です。
でも、いざ中身を確認しようと思ったとき、「あれ、このファイル何だったっけ?」と悩むことありませんか?
そんなときに便利なのが“サムネイルプレビュー”です。ただ、暗号化したZIPファイルでは通常サムネイルが表示されません。ですが、ある小技を使えば、中身の内容をチラ見することができるんです。本記事では、その方法をわかりやすくご紹介します!
暗号化したZIPファイルをプレビュー表示させる裏ワザとは?
暗号化ZIPでもプレビューできる方法はある!
実は、暗号化されたZIPファイルでも工夫次第で中の画像やPDFのサムネイルを確認することが可能です。専用ソフトやちょっとした操作の工夫を使えば、わざわざ解凍しなくても、どのファイルがどんな内容か、パッと見て判断できるようになります。
なぜプレビューできないのか?その理由を知ろう
ZIPファイルの暗号化では、ファイルそのものだけでなく、ファイル名や内容情報まですべて保護されてしまいます。そのため、通常のファイル管理ソフトでは「中身の確認=解凍」という作業が必須になります。
つまり、WindowsやmacOSの標準機能では「安全性」が優先され、サムネイルなどの“見える化”はブロックされているわけです。
しかしこれは逆に言えば、「一部だけ暗号化しない」「一時的に別管理する」といった工夫をすればプレビュー可能になる、ということです。
こんな手があった!暗号化ZIPでサムネイルを確認するテクニック
ここでは3つの具体的な方法をご紹介します。
方法 | プレビュー可否 | 注意点 |
---|---|---|
方法1:プレビュー用画像を別に保存 | ○ | 完全暗号化ではないので管理に注意 |
方法2:一時解凍&プレビュー | ○ | 解凍したファイルはすぐ削除が必須 |
方法3:ZIP作成時にサムネイル保存 | △(やや手間) | ツールによっては未対応 |
方法1:プレビュー用画像を別に保存する
もっとも簡単なのが「サムネイル専用の画像ファイル」を暗号化せずに、別フォルダやクラウドに保存しておく方法です。たとえば写真や資料の先頭1枚目を小さいサイズで別途保存しておけば、ZIPを開かなくても「このZIPはあの内容だな」と分かります。
例:
イベント2024.zip
→ このZIPには家族旅行の写真を暗号化イベント2024_preview.jpg
→ 家族写真の集合写真を1枚だけ保存
この方法のメリットは、プレビューの自由度が高い点。一方で、サムネイル画像だけでも個人情報になり得るため、管理には注意が必要です。
方法2:一時解凍でプレビューだけ見る
一時的にZIPファイルを解凍し、サムネイルだけを確認する方法です。ZIPの中身を「すべて解凍」ではなく、ファイル単位で確認できるソフト(例:7-Zip、PeaZip)を使えば、展開せずに画像のサムネイルだけを表示できることもあります。
使用手順(7-Zipの場合)
- ZIPファイルを右クリック
- 「7-Zip」→「中身を表示」を選択
- 画像ファイルをクリック(プレビュー可能なビューワがあればサムネイル表示)
- 閉じて、履歴や一時ファイルを削除
この方法は完全に解凍しないため、セキュリティも比較的保たれますが、使用ソフトと設定によっては一時ファイルがPCに残ることもあるので注意が必要です。
方法3:ZIP作成時に「サムネイル表示用ファイル」を挿入する
一部のバックアップツールでは、ZIPファイルを作る際に「目次ファイル」や「サムネイル用の画像」を自動生成して追加してくれるものもあります。たとえばWinRARの「コメント機能」や、特殊なZIPアーカイバの「ファイルビュー機能」などです。
これを使うことで、パスワードを知らない人には見せず、許可された人だけが内容のサムネイルを見られるようにできます。
使ってみた感想:利便性と安全性のバランスが大事
実際に上記の方法を試してみると、「ああ、これで毎回解凍せずに済む!」という快適さを実感できます。とくに旅行写真や業務資料など、見た目ですぐに区別できるファイルでは、サムネイルの存在が大きな時短につながります。
ただし、セキュリティ重視の方は「プレビュー画像の管理」をしっかり意識してください。便利さと安全のバランスが、この小技を活かすカギになります。
注意点:このテクニックを使う際のポイント
- サムネイルを別保存する場合は、誤って外部に流出しないよう注意
- 一時ファイルや履歴は削除するクセをつける
- 会社やチームで使う場合は、情報管理ルールと照らし合わせる
とくに業務用途でZIPファイルを暗号化している場合、個人の判断で小技を使うのではなく、必ずルールに基づいて実施しましょう。
最後に
暗号化ZIPファイルの中身をいちいち開かずに確認できる「サムネイルプレビューの小技」は、ちょっとした工夫で実現できます。専用のプレビュー画像を用意したり、軽いソフトで中身だけ確認したりと、手法はいろいろありますが、ポイントは「利便性」と「安全性」の両立です。
暗号化で守るべき部分はしっかり守りつつ、必要なときにだけチラッと中身を確認できる。このバランスを知っているだけで、日々の作業効率がグッと上がります。ぜひあなたも一度試してみてくださいね。

ではでは、参考までに。
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