ビジネス能力検定サーティファイのExcel®表計算処理技能認定試験2級のサンプル問題の知識問題にチャレンジしてみました。
それでは全15問、行ってみたいと思います。
受験者用Excel2級サンプルの知識問題を解いてみた!
問題 1-1 ファンクションキー
セルを選択して、あるキーを押すと、セル内にカーソルが表示され、編集モードにすることができますが、そのキーとは何かという問題です。
これはF4キーと迷うところですが、答えはF2キーです。問題にはF1キーという候補もありましたが、まとめると、つぎのようになります。
F2キー ・・・ 選択したセルを編集モードにする
F1キー ・・・ ヘルプを呼び出す
F4キー ・・・ 直前の操作を繰り返す
F2キーを押さなくても、選択したセルをダブルクリックすることでも編集モードにすることができます。
問題 1-2 [ホーム]タブの%ボタン
[表示形式]が[標準]の状態で数値が入力されているセルを選択し、[ホーム]タブの%ボタンをクリックしたところ、「70%」と表示された。このときセルにはどういった数値が入力されていたかという問題です。
ここで注目する点としては、[表示形式]が[標準]であること、%ボタンをクリックしたことの2点です。
例えば1と入力されていたならば、%ボタンを押すと100%と表示されますので、逆算して答えは「0.7」であることが導き出されます。
問題 1-3 アクティブセルの動作
<図1>
<図2>
<図1>のようにシート「Sheet1」とシート「Sheet2」が作業グループ化されているとき、アクティブなシート「Sheet1」上のセルA1をアクティブセルにして、[セルの幅]ダイアログボックスを<図2>のように設定したところ、ほにゃららの列Aの列の幅が「10」になった、ほにゃららとはどういう条件かという問題です。
ここで問われているのは、作業グループ化したときの、シートのセルの挙動がどのようになるかということです。作業グループ化されているシートのセルは同期しますので、どのような設定でも作業グループ化されたシートは同じ動きをします。
ですので、ほにゃららに入る言葉としては、シート「Sheet1」とシート「Sheet2」というのが正解となります。
問題 1-4 検索と置換
<図3>
<図4>
<図3>において、セルB2をアクティブセルにし、[検索と置換]ダイアログボックスの[検索]タブで[検索する文字列]ボックスに文字列「鈴木」を入力して、<図4>のように設定した場合に、[次を検索]ボタンを1回クリックすると、どのような結果になるかという問題です。
ここで特に注目したいのが、検索方向が「列」であるということです。「列」が指定されたことで、検索が1列1列横に進んでいくのか、あるいは、1列ずつ処理を縦に行っていくのかというところの知識が問われています。
これは、1列ずつ処理を縦に行っていくというのが正解です。従って結果は、セルB6が検索されるが正解となります。
問題 1-5 フィルハンドルの動作
<図5>
<図6><図7><図8>
<図5>のセル範囲A1:B3を選択し、表示されたフィルハンドルをセルB6までドラッグすると<図??>のようにデータが入力されるという問題です。
<図??>には<図6><図7><図8>いずれかが選択されます。ここで問われるのは、フィルハンドルでオートで補足される英数字のルールについてです。
数字はオートで続きが補完されていきますが、アルファベットはループとなります。従って正解は、<図6>となります。
問題 1-6 #REFが表示される条件
セルA5に数式「=SUM(A1:A4)」が入力されているとき、どのような場合に、数式が入力されているセル(A5)に「#REF」と表示されるかという問題です。
これも知識がないと回答できない問題だと思います。候補としては、つぎのようなものがあります。
- セルA1からA4に半角英字を入力する
- セルA1からA4を空白セルにする
- 行1から行4を削除する
一つひとつ見ていきましょう。「セルA1からA4に半角英字を入力する」ですが、要は英字を入力した場合ですが、この場合文字列と見なされ「0」が返されます。
つぎに「セルA1からA4を空白セルにする」ですが、空白セルも「0」が返されます。
最後に「行1から行4を削除する」ですが、計算するセルがないということで、「数式が無効なセルを参照している」と判断され、「#REF」と表示されます。
従って正解は、「行1から行4を削除する」となります。
問題 1-7 空白のセルを含むグラフ
<図9><図10>
<図11><図12>
空白セルを含む<図9>のセル範囲A1:B5を選択して、折れ線グラフを作成すると<図??>のように表示されるという問題です。
<図??>には<図10><図11><図12>いずれかが選択されます。ここで問われるのは、空白のセルはグラフにどういった影響を与えるのかということです。
これぞ「THE・知識問題」という感じがします。知らないと答えられませんからね。
結論から申し上げますと、答えは<図12>です。空白のセルはグラフ上では点として扱われません。従って、中抜けのような形になる<図12>が正解となります。
問題 1-8 データテーブル
あるグラフでは、データテーブルを表示することができないという問題です。
これも知識を問われます。答えは円グラフです。データテーブルを表示しようとしても、データテーブルの部分がグレーになっていて、選択ができません。
問題 1-9 図形のサイズを変更せずに大きさを変える
<図13>
<図13>の①のように、選択した図形の四隅にある変更ハンドルのいずれかにマウスポインターを合わせ、あるキーを押しながらドラッグすると、図形の縦横比を保ったままサイズを変更することができる。その方法とはという問題です。
候補としては、
- CTRLキー
- ALTキー
- SHIFTキー
が挙げられます。
CTRLキーはこの場合特に意味がありません。
残るALTキーとSHIFTキーで迷うところですが、ALTキーはセルに合わせた拡大・縮小のときに使用します。
従って正解は、SHIFTキーとなります。
問題 1-10 並べ替え
<図14>
<図15>
<図14>の表において、[並べ替え]ダイアログボックスを<図15>のように設定して、並べ替えを行うと、「商品名」が何の行が最終行になるのかという問題です。
頭の中で並べ替えを行うのかと思うとつらいですが、実はポイントがあります。まず数量を大きい順に並べるとすると、一番小さい数は「エスプレッソ」と「アイスカフェオレ」の2つしかないということがわかります。
つぎに、金額でこの2つを大きい順で並べ替えると、「エスプレッソ」のほうが安いので、「エスプレッソ」が最終行になると導き出されます。
順に解いていけば簡単な問題です。落ち着いて解きましょう。
問題 1-11 フィルター
<図16>
<図17>
フィルターが設定された<図16>の表において、「国語」の▼をクリックし、[オートフィルターオプション]ダイアログボックスを表示して、<図17>のように設定すると、「氏名」がどう表示されるかという問題です。
ここで注目したいのが、抽出条件の指定が「以上」「以下」ではなく、「より大きい」「より小さい」となっているところです。
つまり、80を含まない80より大きい数字、90を含まない90より小さい数字となります。「より」をどう扱うかがこの問題の肝と言えるでしょう。
従って、国語の条件でこれを満たすのは、「宇野」の行のみとなります。
問題 1-12 範囲に変換
<図18>は、[ホーム]タブの[テーブルとして書式設定]ボタンから「白, テーブルスタイル(中間) 4」を設定したものである。この書式設定はそのまま利用し、テーブルのみを解除して、標準の表にするには、[テーブルデザイン]タブのどれをクリックすればよいかという問題です。
<図18>
候補としては、つぎのようなものが考えられます。
- [範囲に変換]ボタン
- [テーブルスタイル]から[クリア]
- [テーブルスタイル]から[淡色]の[なし]
ここで消去法をまず使いたいのですが、[テーブルスタイル]から[淡色]の[なし]というのは、テーブルのデザインを変えることなので、まず関係ないので候補から外れます。
つぎに、[範囲に変換]ボタンと[テーブルスタイル]から[クリア]で迷うところだと思います。
[テーブルスタイル]から[クリア]ですと文字通り、テーブルスタイルをクリアするという動作をします。これですと、テーブルスタイルは解除されますが、テーブルの解除はされません。
最後に残った[範囲に変換]ボタンですが、これをクリックすることでテーブルスタイルを保ったまま、テーブルが解除されます。従って、正解は[範囲に変換]ボタンをクリックするということになります。
問題 2-1 枠線の表示
[Excelのオプション]ダイアログボックスの[詳細設定]において、<図1>の①のチェックボックスをOFFに設定すると、シート「Sheet1」でセルに設定された罫線が非表示になる。この下線部分は正しいか誤りかという問題です。
<図1>
まず、[Excelのオプション]ダイアログボックスをどこから開くかということからご説明いたしますと、[ファイル]タブをクリックし、左下の「その他…」の中の「オプション」もしくは「オプション」から開きます。
ここで注目したいのが、セルに設定された罫線が非表示になる。という文言です。セルというと、セル1つを指しますので、正しくありません。
正解は、シートに設定された罫線が非表示になる。なので、答えは誤りとなります。
問題 2-2 他のシートの呼び出し方法
シート「Sheet1」において、同一ブック内のシート「Sheet2」のセルA1を参照する式は、「=Sheet2!A1」である。この下線部分は正しいか誤りかという問題です。
ここで注意したいのが、「=Sheet2#A1」「=Sheet2?A1」「=Sheet2$A1」「=Sheet2%A1」「=Sheet2&A1」「=Sheet2*A1」などといったものではないということです。
これは「=Sheet2!A1」が正解と覚えておきましょう。答えは正しいとなります。
問題 2-3 保存について
[タイトルバー]のをクリックして、ブックを上書き保存した直後、[ホーム]タブのボタンを使用して、保存を取り消すことができる。この下線部分は正しいか誤りかという問題です。
勘違いをしやすいのが、保存を押したらそれ以前のデータに戻れるのか戻れないのかという点を聞かれているのではないというところです。
保存したこと自体を取り消せるかという問題ですので、当然、保存したことは取り消せないので、答えは誤りとなります。
まとめ
以上、ビジネス能力検定サーティファイのExcel®表計算処理技能認定試験2級の試験問題の知識問題、合計15問にチャレンジしてみたわけですが、いかがだったでしょうか。
なにかお役に立てたならば光栄です。
ではでは、参考までに。
おまけ
サーティファイの Excel®表計算処理技能検定試験2級を受験するにあたり、これさえ買っておけば必ず受かるといっても過言ではない一冊の本をオススメ致します。
それがこちら。
私も購入させていただき、大変お世話になっております。
コメント