Windows11でウイルス対策不要?本当に安全な使い方を解説

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「Windows11なら、ウイルス対策ソフトいらないって聞いた」
そんな話を耳にしたことはありませんか?
確かに、Windows11には強力なセキュリティ機能が最初から搭載されています。でも、「だから何もしなくていい」と思っては危険です。

この記事では、Windows11に標準で備わっているセキュリティ機能が何なのか、どうやって動いているのかを、誰にでもわかる言葉で丁寧に説明します。
「全部オフにしても大丈夫?」という疑問にも、正直にお答えします。

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ウイルス対策は本当に不要?本当に安全な使い方って?

結局、ウイルス対策は必要?

標準機能だけで十分?答えは「条件付きでYES」

結論から言うと――

Windows11には、ウイルスやネットの危険から守るための機能が、最初からしっかり備わっています。

つまり、有料のウイルス対策ソフトをわざわざ入れなくても、基本的には安全に使えます
ただし、その機能を正しく理解して、正しく使っていることが条件です。

逆に、「全部オフにしちゃった」「通知がうるさいから無効にした」という使い方をすると、パソコンは無防備な状態になり、ウイルスや詐欺サイトの被害にあうリスクがグッと上がります。

では、実際にどんな機能があるのか、一つずつ見ていきましょう。

Windows11が持つ4つの守り

それぞれの役割と、オフにすると起きること

Windows11には、主に以下の4つの重要なセキュリティ機能があります。これらは「Windowsセキュリティ」というアプリで管理されています。

機能名役割オフにするとどうなる?
ウイルスと脅威の防止ウイルス、ランサムウェア、スパイウェアなどを自動で検出し、隔離または削除します。感染しても気づかず、写真やドキュメントが消えたり、個人情報が盗まれたりする
ファイアウォールとネットワーク保護外からの不正なアクセス(たとえばハッキング)をブロックします。Wi-Fiを使うときに特に重要。ネット経由でパソコンに侵入されやすくなり、他の機器にも影響が出る
Microsoft Defender SmartScreen危険なウェブサイトや、怪しいファイルのダウンロードを事前に警告します。フィッシング詐欺サイトにだまされたり、偽のソフトをインストールしてしまう
自動更新Windowsのセキュリティ上の穴(脆弱性)を、自動で修正してくれます。古い状態のままになり、既知の攻撃方法で簡単に侵入される

これらの機能は、すべてオンになっている状態が、最も安全なスタートラインです。

どうやって確認・設定する?

ステップごとに解説(最新Windows11対応)

実際に、これらの機能が有効になっているか確認する方法です。最新のWindows11(2024年現在)の画面に合わせて説明します。

ステップ1:Windowsセキュリティを開く

  1. 画面左下の「スタート」をクリック
  2. 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」を選択
    (または、タスクバーの盾のアイコンをクリック)

ステップ2:各機能を確認する

左側のメニューから、それぞれの項目をクリックして、状態をチェック。

  • ウイルスと脅威の防止 → 「保護がオン」になっているか?
  • ファイアウォールとネットワーク保護 → 「ファイアウォールがオン」か?
  • アプリとブラウザの制御 → SmartScreenが有効か?
  • デバイスのセキュリティ → 「メモリの整合性」(コア分離)がオンか?

すべて「オン」または「保護中」と表示されていれば、基本的な守りは整っています。

「全部オフにしたい」人のための注意点

「別のウイルス対策ソフトを使うから、Microsoftの機能はいらない」という人は、以下の点に注意してください。

✅ 正しいやり方

  1. 信頼できる有料ソフト(例:ノートン、ESET、ウイルスバスター)をインストール
  2. インストール後、Windowsが自動でMicrosoft Defenderを一時停止
  3. 重複しないように、両方が同時に動かないよう調整される

この流れなら安全です。Windowsがうまく調整してくれます。

❌ 危険なやり方(絶対にやめましょう)

  • 何も入れずに、手動でDefenderをオフにする
  • 「更新が邪魔」と言って自動更新を完全に停止
  • ファイアウォールを無効にして、エラーメッセージを消す

これらは、「家の鍵をかけずに外出する」のと同じくらい危険です。

実際の被害例

ある会社の社員が、セキュリティソフトの「重さ」を理由にDefenderを無効にしました。その後、メールの添付ファイルを開いたところ、ランサムウェアに感染。社内の共有フォルダまで暗号化され、業務が丸1日ストップ。復旧には外部の専門業者が呼ばれ、高額な費用がかかりました。

このように、一見便利な設定変更でも、大きなリスクを伴うことがあります。

安全に快適に使うコツ

セキュリティ機能は「守ってくれる味方」。だからといって、毎日の使い勝手を犠牲にする必要はありません。以下の方法で、安全と快適のバランスを取れます。

困りごと賢い解決法
「通知がうるさい」設定 → システム → 通知 → 「Windowsセキュリティ」の通知を減らす
「更新が作業中に来る」設定 → Windows Update → アクティブ時間を設定(例:9:00~18:00)
「ブラウザで警告が出る」確かに危険なサイトなら無視せず、信頼できるサイトなら「例外として許可」で対応

まとめ

Windows11のセキュリティ、最終的な答え

  • ✅ Windows11には、ウイルス対策、ファイアウォール、詐欺サイトブロック、自動更新という4つの基本機能がある
  • ✅ これらがすべて有効なら、有料ソフトがなくても十分安全
  • ❌ すべてを手動でオフにすると、非常に危険な状態になる
  • 💡 別のソフトを使うなら、正しくインストールすればWindowsが自動調整
  • 🔐 重要なのは「無効化」ではなく、「正しく使うこと」

最後に

「ウイルス対策不要」というのは、「標準機能で十分」という意味
「何もしなくていい」という意味ではありません。

Windows11は、最初から安全な状態でスタートできるように作られています。
その恩恵を受けながら、賢く、安心して使い続ける――
それが、本当にスマートなパソコンの使い方です。

白川秋
白川秋

ではでは、参考までに。

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