パソコンを買い替えたり、SSDを売却・譲渡したりする際に「データを完全に消去したい!」と思ったことはありませんか?
HDDならランダムなデータを何度も上書きする方法が一般的ですが、SSDはそれでは完全に消えない可能性があります。そこで登場するのが「Secure Erase」という方法です。
この記事では、Secure Eraseを使ってSSDのデータを完全に消去する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
SSDの中身を安全に完全に消す方法とは?
Secure Eraseとは?
Secure Eraseとは、SSD内部のメモリセルをリセットし、保存されているデータを完全に消去する機能です。通常のフォーマットや削除とは異なり、復元不可能な状態にするため、機密情報を扱う場合に特に推奨されます。
SSDを完全消去するならSecure Eraseがベスト!
SSDのデータを完全に消去したいなら、Secure Eraseを使うのが最も確実な方法です。
Secure Eraseを実行すると、SSD内部のメモリセルがリセットされ、元のデータは復元できなくなります。つまり、普通の削除やフォーマットでは残ってしまうデータも、安全に消去できるのです。
なぜ普通の削除やフォーマットではダメなのか?
では、なぜSecure Eraseが必要なのでしょうか?
方法 | HDD | SSD |
---|---|---|
フォーマット | 目に見えるデータは消えるが復元可能 | 目に見えるデータは消えるが復元可能 |
上書き消去 (ゼロフィルなど) | 何度も書き込めば復元困難 | 書き込み回数の制限があり、完全消去できない可能性あり |
Secure Erase | 物理的にデータを消去し、復元不可能 | セルをリセットして復元不可能 |
SSDはデータの書き込み方式がHDDと異なり、TRIMやウェアレベリング(均等にデータを書き込む技術)により、上書き消去が完全に機能しません。そのため、Secure Eraseが必要になるのです。
実際にやってみよう!Secure Eraseのやり方
では、具体的にSecure Eraseを使ってSSDを完全消去する方法を説明します。
方法① SSDメーカー純正ツールを使う
多くのSSDメーカーは、Secure Erase機能を備えたツールを提供しています。
例:
- Samsung:Samsung Magician
- Crucial:Crucial Storage Executive
- Kingston:Kingston SSD Manager
これらのツールを使うことで、簡単にSecure Eraseを実行できます。
方法② BIOS(UEFI)から実行する
一部のマザーボードでは、BIOS(UEFI)にSecure Erase機能が搭載されています。PC起動時にBIOS画面に入り、Secure Eraseオプションを探して実行することができます。
方法③ 専用ソフトを使う
メーカーのツールがない場合は、以下のようなソフトを使うのも手です。
- Parted Magic(有料)
- Secure Erase Utility(無料)
注意点
Secure Eraseを実行する前に、以下の点に注意しましょう。
- データのバックアップを取る!
→ Secure Eraseを実行すると、データは完全に消えます。大事なデータがある場合は、必ずバックアップを取っておきましょう。 - ノートPCの場合はバッテリーとACアダプターを接続
→ 電源が落ちると処理が中断され、SSDが使えなくなるリスクがあります。 - BIOS設定の確認
→ SSDがBIOSで認識されていることを事前に確認しましょう。
最後に
SSDのデータを完全に消去するには、Secure Eraseが最も確実です。
方法としては、
- メーカーの純正ツール
- BIOS(UEFI)
- 専用ソフト の3つがあり、自分の環境に合った方法を選びましょう。
これで、安心してSSDを手放せますね!
「Secure Erase」を実行して、SSDの中身をスッキリ消去しましょう!

ではでは、参考までに。
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