今日は還の戻りがありましたね。スプリングウィンド白川です。
本日も過去問道場の計算問題を中心に、過去問を続きから解いていきたいと思います。
お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
それでは参る!
過去問の計算問題を解いてみた⑤
問題61
問題
関数 checkDigit は,10進9桁の整数の各桁の数字が上位の桁から順に格納された整数型の配列 originalDigit を引数として,次の手順で計算したチェックデジットを戻り値とする。プログラム中のaに入れる字句として,適切なものはどれか。ここで,配列の要素番号は1から始まる。
〔手順〕
(1) 配列 originalDigit の要素番号1~9の要素の値を合計する。
(2) 合計した値が9より大きい場合は,合計した値を10進の整数で表現したときの各桁の数
字を合計する。この操作を,合計した値が9以下になるまで繰り返す。
(3) (2)で得られた値をチェックデジットとする。
〔プログラム〕


ITパスポート令和4年 間78
解答
アから順にトレース表を使用して解いていきたいと思ったのですが、アはiに値を入れているため、論外なので除外します。残りのイ、ウ、エを見ていきます。
途中まで、

イ:

ウ:

エ:

トレース表より、jが桁数を表しているのはイです。
従って、解はイのj ← k + (j - 10 × k)となります。
問題62
問題
A3判の紙の長辺を半分に折ると,A4判の大きさになり,短辺:長辺の比率は変わらない。A3判の長辺はA4判の長辺のおよそ何倍か。
ITパスポート令和4年 問93
解答
式を立てながら考えていきます。
A3判の短辺とA4判の長辺の比率を求めると、
①A3判の長辺:A4判の短辺 = 2:1
2 × A4判の短辺 = A3判の長辺
A4判の短辺 = A3判の長辺 ÷ 2
A3判の短辺とA4判の長辺の比率を求めると、
②A3判の短辺:A4判の長辺 = 1:1
A3判の短辺 = A4判の長辺
A3判もA4判も短辺:長辺の比率は変わらないので、
③A3判の短辺:A3判の長辺 = A4判の短辺:A4判の長辺
A3判の長辺 × A4判の短辺 = A3判の短辺 × A4判の長辺
③に①を代入して、
A3判の長辺 × A3判の長辺 ÷ 2 = A3判の短辺 × A4判の長辺
A3判の長辺2 ÷ 2 = A3判の短辺 × A4判の長辺
さらに②を代入して、
A3判の長辺2 ÷ 2 = A4判の長辺2
A3判の長辺2 = 2 × A4判の長辺2
A3判の長辺 = √2 × A4判の長辺
√2 ≒ 1.41
従って、解は1.41となります。
問題63
問題
a,b,c,d,e,fの6文字を任意の順で一列に並べたとき,aとbが両端になる場合は,何通りか。
ITパスポート平成22年秋期 問82
解答
これはaとbが固定と考え、残りのc,d,e,fの4文字のすべての組み合わせを考え、a,bのときとb,aのときを考えて最後に2倍すれば答えがでます。
4P4 = 4! ÷ (4 - 4)! = 4! ÷ 0! = 4 × 3 × 2 × 1 ÷ 1 = 24通り
その2倍なので、
48通り
従って、解は48通りとなります。
問題64
問題
次のアローダイアグラムに基づき作業を行った結果,作業Dが2日遅延し,作業Fが3日前倒しで完了した。作業全体の所要日数は予定と比べてどれくらい変化したか。

ITパスポート令和5年 問41
解答
作業全体の所要日数ということで、クリティカルパスに影響があったかということを調べます。
A→C→F:2 + 4 + 5 = 11日
B→D→F:3 + 1 + 5 = 9日
B→E→G:3 + 1 + 5 = 9日
というわけで、クリティカルパスはA→C→Fのルートで11日です。
作業Dが2日遅延し、作業Fが3日前倒しでできたときのクリティカルパスを求めると、
A→C→F:2 + 4 + 2 = 8日
B→D→F:3 + 3 + 2 = 8日
B→E→G:3 + 1 + 5 = 9日
となり、クリティカルパスはB→E→Gのルートで9日です。
従って、解は2日前倒しとなります。
問題65
問題
ある作業を6人のグループで開始し,3ヶ月経過した時点で全体の50%が完了していた。残り2ヶ月で完了させるためには何名の増員が必要か。ここで,途中から増員するメンバーの作業効率は最初から作業している要員の70%とし,最初の6人のグループの作業効率は残り2ヶ月も変わらないものとする。
ITパスポート平成21年秋期 問30
解答
半分の時点でかかった作業人月を求めると、
6人 × 3月 = 18人月
残りの3ヶ月の予定を2ヶ月に変更し、元のメンバーが作業を行なうとすると、2ヶ月で行える作業量は、
18人月 × 2月 ÷ 3月 = 12人月
残りの作業人月を求めると、
18人月 - 12人月 = 6人月
6人月かかる作業を、元のメンバーの7割の作業効率のメンバーで仕事をするので、
n人 × 0.7 = 6人月
n人 ≒ 8.57
これは2ヶ月分の作業人数なので、1ヶ月分の作業人数を求めると、
m人 > 4.285
従って、解は5人となります。
問題66
問題
一定期間ごとに最適量を発注する方式を定期発注方式という。この定期発注方式では購買品を調達するに当たり,発注サイクルを10日,納入リードタイムを5日,1日の平均消費量を50個,安全在庫量を30個とした場合,今回の発注量は幾らか。ここで,発注は,発注日の消費終了後に行うものとし,今回の発注時点での在庫量は300個で,発注残はないものとする。
ITパスポート平成21年秋期 問7
解答
定期発注方式で発注サイクルが10日なので、10日ごとに発注が行われます。
発注間隔は10日、1日の平均消費量が50個ということで、1サイクルで消費される購買品を求めると、
50個 × 10日 = 500個
となります。
これに安全在庫量の30個を足したものが、納入日に必要な在庫数となります。
500個 + 30個 = 530個
今回の問題では、発注時点での在庫数は300個、納入リードタイムが5日、1日の平均消費量が50個なので納入日の在庫は、
300個 - 5日 × 50個 = 50個
となります。
納入日に必要な在庫数に対して在庫は50個なので、最適発注量を求めると、
530個 - 50個 = 480個
従って、解は480個となります。
問題67
問題
図のアローダイアグラムで,AからGに至る全体の作業日数に影響を与えないことを条件に,C→Fの作業の遅れは最大何日間まで許容できるか。

ITパスポート平成22年春期 問35
解答
図のアローダイアグラムで、クリティカルパスに影響を与えない範囲でC→Fを何日延ばせるかという問題です。まず、各ルートにかかる日数からクリティカルパスを求めます。
A→B→D→F→G ; 3 + 4 + 6 + 4 = 17
A→C→D→F→G ; 3 + 3 + 6 + 4 = 16
A→C→F→G ; 3 + 6 + 4 = 13
A→E→F→G ; 7 + 4 + 4 = 15
A→E→F : 7 + 7 = 14
このことからクリティカルパスは、A→B→D→F→Gの17日であることがわかります。C→Fのルートは、A→C→D→F→GとA→C→F→Gの2つがあります。
各ルートが何日まで延ばせるかを求めると、
17 - 16 = 1日
17 - 13 = 4日
従って、解は4日となります。
問題68
問題
表に示すA社の損益の変化に関する記述のうち,適切なものはどれか。


ITパスポート平成25年春期 問28
解答
前期と当期の売上総利益、営業利益、経常利益をそれぞれ求めます。
前期:
売上総利益 = 売上高 - 売上原価 = 2000 - 850 = 1150
営業利益 = 売上総利益 - 販管費 = 1150 - 950 = 200
経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用 = 200 + 10 - 20 = 190
当期:
売上総利益 = 売上高 - 売上原価 = 2000 - 900 = 1100
営業利益 = 売上総利益 - 販管費 = 1100 - 900 = 200
経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用 = 200 + 20 - 10 = 210
従って、解はエの営業利益は増減がなく、経常利益が増えた。となります。
問題69
問題
いずれも時価100円の四つの株式があり,そのうちの一つに投資したい。経済の成長が高成長,中成長,低成長の場合,それぞれの株式の予想値上がり幅が表のとおりであるとき,値上がり幅の期待値が最も高い株式はどれか。ここで,高成長,中成長,低成長になる確率はそれぞれ0.4,0.4,0.2であり,経済が成長しない場合は考えないものとする。

ITパスポート平成21年春期 問7
解答
成長値に着目して、それぞれの株式の値上がり幅の期待値を求めます。
株式Aの期待値 = 20 × 0.4 + 10 × 0.4 + 15 × 0.2 = 8 + 4 + 3 = 15
株式Bの期待値 = 30 × 0.4 + 20 × 0.4 + 5 × 0.2 = 12 + 8 + 1 = 21
株式Cの期待値 = 25 × 0.4 + 5 × 0.4 + 20 × 0.2 = 10 + 2 + 4 = 16
株式Dの期待値 = 40 × 0.4 + 10 × 0.4 + -10 × 0.2 = 16 + 4 - 2 = 18
株式Bの期待値が最も高いことがわかります。
従って、解は株式Bとなります。
問題70
問題
無線通信におけるLTEの説明として,適切なものはどれか。

ITパスポート平成30年春期 問89
解答
計算問題を解いているのですが、また計算問題以外の問題が出題されました。
LTEということですが、これは通称4G LTEと呼ばれる無線通信方式です。
従って、解はウの第3世代携帯電話よりも高速なデータ通信が可能な、携帯電話の無線通信規格となります。
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最期に
いかがでしたでしょか?
最初のほうの問題は、トレース表をExcelで作成したり、問題自体が難しかったりと時間を食ってしまい、合計で作成に2日を要しました。
皆さんは解けましたでしょうか?
それでは、本日までの成績表を載せておきます。テクノロジ系が得意ということが明確になってきました。


ではでは、参考までに。
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