就職・転職サイトの募集要項などをよく目にする機会が多いのですが、事務系でよく見かける項目が「VLOOKUP関数を使用することができるか」というものです。
これができるできないで、ひとつの事務作業レベルを推し量られるといった目安にされているようです。
そこで今回は、ビジネス能力検定サーティファイのExcel®表計算処理技能認定試験2級の試験問題にも出てくる、VLOOKUP関数について解説していきたいと思います。
VLOOKUP関数の使い方について
準備するもの
以下のサイトに登録して、Excelのサンプル問題をダウンロードしてください。
使用するファイル
「2021-2」フォルダ内の「実技試験正答例」の中の「完成例_Excel2級実技サンプル問題.xlsm」を使用します。
※ファイルを開くときに「編集を有効にする」ボタンをクリックしておくことを忘れないでおいてください。
VLOOKUP関数を使うための下準備
使用するファイルは、完成形のファイルですので、VLOOKUP関数を使用する範囲をあらかじめ削除しておきます。
削除には、「セル1つを選択」→「CTRL+SHIFT+下」で一番下の行まで全選択を行い、「DEL」でデータを削除します。
今回学ぶのは、「商品名」「商品分類」「単価」の3つの列ですので、この3つの列を消しておきます。
VLOOKUP関数を使う(商品名)
メインの表とは別に、右の方に「商品一覧」という表があるのがわかるかと思います。これを使用し、これに対応した「商品コード」に合った「商品名」をVLOOKUP関数を使用して求めていきます。
「VLOOKUP関数」は「V(縦に)」「LOOK(見て)」「UP(ピックアップする)」と覚えましょう。
それでは、対応する「商品名」を見つけていきたいと思います。
fxから関数を選択する
画面左上の「fx」という関数を選択するボタンをクリックし、関数の挿入が開いたら、関数の分類を「すべて表示」にして、関数名のところをどこでもよいのでワンクリックし、素早く「VLOOKUP」の頭文字である「VL」と打ち込みます。
すると、「VLOOKUP関数」が見つかりますので、「OK」をクリックします。
VLOOKUPの設定(検索値)
まず、検索値の設定を行います。商品一覧の表の一番左の値を主キーとして使用するので、検索値は「商品コード」となり、F7の「商品コード」はE7なので「E7」を設定します。
VLOOKUPの設定(範囲)
次に範囲にカーソルを持っていきます。範囲ですが、商品一覧全体がその範囲となります。商品一覧を範囲選択(M6:P19)した後、この表がずれていっては困るので、「F4」を押して検索対象の位置を固定($M$6:$P$19)します。
VLOOKUPの設定(列番号)
この列番号は、元の商品一覧の中で「商品名」が何列目にあるかということを示しています。「商品コード」が「1番目」、「商品名」が「2番目」にあたるので、「商品名」の列番号は「2」となります。
VLOOKUPの設定(検索方法)
検索方法についてですが、「完全一致」で検索するには「0(FALSE)」、「近似値」で検索するには「1(TRUE)または省略」とします。
今回は、「完全一致」で検索しますので、「0(FALSE)」とします。
VLOOKUP関数の使用結果
「OK」ボタンを押すと、結果が反映されます。
商品一覧を見ても、商品コード「A01380」は「エコバッグ」であることがわかります。
VLOOKUP関数で得た結果を「商品名」全体に反映させる
商品コードがあり、それに対応した商品一覧があるため、これを手作業で行うことも可能なのですが、VLOOKUP関数を使えば6秒で済むところを、わざわざ手作業で10分かける必要はないですよね?
というわけで、今度は1つわかれば全てわかるということで、全ての商品名にVLOOKUP関数を適用していきたいと思います。
全ての行にデータを反映させるにはどうするのでしたっけ?
そうです、+マークをダブルクリック(オートフィル機能と呼びます)で、反映されるのでしたね。
VLOOKUP関数を使う(商品分類、単価)
これは「商品名」の応用で、「商品名」では以下のように「2」番目でしたが、「商品分類」「単価」ではそれぞれ、「3」「4」となりますので、そのように数値を変えて設定してやれば、あとはわかりますよね。
このようになります。
最後に
いかがでしたでしょうか?
このVLOOKUP関数が使えることで、企業からあなたを見る名が変わります。
そう、あなたはできる人と見られるのです。
まあ、その他の基礎も学ばないといけないのは置いといて、ひとつレベルアップできましたね。
ではでは、参考までに。
おまけ
サーティファイのExcel®表計算処理技能認定試験2級を受験するにあたり、これさえ買っておけば必ず受かるといっても過言ではない一冊の本をオススメ致します。
それがこちら。
私も購入させていただき、大変お世話になっております。
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