パソコンのアプリが起動するまで、イライラした経験ってありませんか?
実はWindowsには、よく使うアプリを素早く起動できるように「先回りして準備しておく」機能が最初から入っているんです。これをプリフェッチといいます。
でも、この機能をそのまま使うだけじゃもったいない。今回は、このプリフェッチの仕組みを逆手に取って、アプリの起動をさらに高速化するテクニックをご紹介します。しかも再起動なしでもできる方法もあります。難しい設定は一切なし。誰でも今日からできる方法です!
まずはこれだけ覚えて!プリフェッチって何?
プリフェッチは、Windowsが「このアプリ、よく使うな」と判断したものを、起動しやすいように事前準備してくれる機能です。
どういうこと?って思いますよね。例えば、毎朝Chrome(クローム=インターネットを見るアプリ)を開く習慣があるとします。すると、Windowsは「この人、毎朝Chromeを使うな」と学習して、次回からスムーズに起動できるよう裏で準備してくれるんです。
つまり、Windowsがあなたの使い方のクセを覚えて、先回りしてくれるわけです。賢いですよね!
この機能を逆手に取れば、普段あまり使わないアプリでも、爆速で起動させることができます。
なぜこのテクニックで高速化できるの?
理由はシンプル。「Windowsに覚えさせる」回数を意図的に増やすからです。
通常、プリフェッチが効果を発揮するには、そのアプリを何度か起動する必要があります。でも、たまにしか使わないアプリだと、Windowsが「これは重要じゃないな」と判断して、準備してくれません。
そこで、こちらからわざと何回か連続で起動して、Windowsに「このアプリは大事だよ!」と思い込ませるんです。
基本の方法:再起動パターン
- 高速化したいアプリを5回連続で起動→終了する
- パソコンを再起動する
- もう一度そのアプリを起動してみる
たったこれだけです。再起動することで、Windowsがプリフェッチ情報を整理して、「このアプリは重要だ」と認識してくれます。
再起動したくない人向け:時間差パターン
「いやいや、再起動って面倒くさいんだよね...」って人、いますよね。私もそうです(笑)
実は再起動しなくても効果を得られる方法があるんです。
- 高速化したいアプリを3〜5回起動→終了する
- 30分〜1時間ほど放置する(他の作業をしててOK)
- もう一度そのアプリを起動してみる
なぜこれで効くのか?
Windowsは定期的に(だいたい数十分おきに)バックグラウンドでプリフェッチ情報を更新しています。だから、何回か起動した後に時間を置くことで、再起動しなくてもWindowsが「あ、このアプリよく使われてるな」と判断してくれるんです。
ただ、正直言うと再起動した方が確実です。でも急いでるときや、作業中でパソコンを落とせないときは、この時間差パターンでも十分効果があります。私は仕事中にこっちの方法をよく使ってます。
どっちを選べばいい?
| 方法 | 効果 | 手間 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| 再起動パターン | ◎ 確実 | △ 再起動が必要 | しっかり効果を出したい人 |
| 時間差パターン | ○ やや効果的 | ◎ 放置するだけ | 作業中で再起動できない人 |
実際にやってみた結果は?
| アプリ名 | 通常の起動時間 | 高速化後 | 効果 |
|---|---|---|---|
| Excel | 約8秒 | 約5秒 | ○ |
| Photoshop | 約15秒 | 約12秒 | ◎ |
| Steam(ゲームアプリ) | 約10秒 | 約7秒 | ○ |
※環境によって差はありますが、多くの場合で効果が見込めます。
私も最初は半信半疑でしたが、仕事で使う重たいアプリ(Photoshop=画像編集ソフト)で試したら、体感で2〜3秒くらい起動が早くなった気がします。めんどくさいときはやらない時もありますけど(笑)、大事なプレゼン前とかは必ずやるようにしてます。
注意点もあります
- 容量が大きいアプリほど効果が出やすいです(逆に軽いアプリだとあまり変わらないかも)
- Windowsアップデート後は、もう一度やり直す必要がある場合があります
- SSD(新しいタイプの記憶装置)を使っている場合は、元々速いのであまり変化を感じないかもしれません
- 時間差パターンは、その間に他のアプリをたくさん使うと効果が薄れることがあります
最後に
この方法、正直言うと「裏ワザ」ってほどすごい技じゃないんですよね。
でも、Windowsの仕組みをちょっと理解するだけで、無料で、誰でも、今すぐできるっていうのが最大のメリットです。特別なソフトも要りません。
「アプリの起動が遅くてイライラする!」って人は、騙されたと思って一度試してみてください。再起動できるなら5回起動+再起動、できないなら5回起動+放置。どっちも5分もかかりません。
パソコンって、ちょっとした工夫で快適になるもんだなって、改めて感じますよね。

ではでは、参考までに。
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