パソコンの調子が悪いとき、「もしかして壊れた?」と不安になりますよね。でも、修理に出す前に自分でできることがあります。Windowsには、パソコンの問題を診断・修復できる便利なコマンドが標準で用意されているんです。
今回は、パソコンが壊れたかな?と感じたときに、まず試してほしいコマンドを厳選してご紹介します。これらのコマンドを使えば、意外と簡単にトラブルが解決することも多いんですよ。
まずはこれをやろう!パソコンの不調は自分で直せる
パソコンが壊れたと思ったら、まずWindowsの標準コマンドを試そう
多くの場合、ハードウェア(パソコンの部品)の故障ではなく、ソフトウェア(プログラム)の問題が原因です。そして、これらの問題は適切なコマンドを使うことで、驚くほど簡単に解決できることがあります。
修理に出すと数万円かかることもありますが、コマンドなら無料で試せます。しかも、所要時間は数分から長くても1時間程度。まずは自分でトライしてみる価値は十分にあります。
なぜコマンドで直るの?その理由を解説
パソコンの不調の多くはソフトウェアが原因
パソコンが重い、エラーが出る、起動しないなどの症状は、実は物理的な故障より、以下のような原因であることが大半です。
- システムファイルの破損:Windowsの大切なファイルが壊れている
- ディスクエラー:データを保存する場所に問題がある
- メモリ不足:作業領域(メモリ)が足りない状態
- 一時ファイルの蓄積:不要なファイルがたまりすぎている
Windowsコマンドが効果的な理由
Windowsには、これらの問題を自動的に見つけて修復する機能が備わっています。コマンドプロンプト(黒い画面)から特定の命令を実行することで、この修復機能を呼び出せるんです。
思考過程を整理すると、
- 問題の原因を特定する(診断コマンド)
- 見つかった問題を修復する(修復コマンド)
- システム全体を最適化する(メンテナンスコマンド)
この流れで進めることで、多くのトラブルが解決できます。
実際に試したい!効果的なコマンド集
基本的な診断・修復コマンド
コマンド | 効果 | 目安 |
---|---|---|
sfc /scannow | システムファイルの修復 | 15-30分 |
chkdsk C: /f | ディスクエラーの修復 | 10-60分 |
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth | システムイメージの修復 | 20-40分 |
具体的な実行方法
1. コマンドプロンプトを管理者として開く
- スタートメニューで「cmd」と検索
- 「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
2. 症状別おすすめコマンド
パソコンが重い・動作が遅い場合:
sfc /scannow
このコマンドは、Windowsの重要なファイルをチェックして、壊れているものを自動修復します。
ファイルが開けない・エラーが頻発する場合:
chkdsk C: /f
ハードディスクの健康状態をチェックし、見つかった問題を修復します。次回起動時に実行されます。
システム全体の調子が悪い場合:
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
Windowsのシステムイメージを修復する、より高度な修復コマンドです。
メンテナンス系コマンド
不要ファイルの削除:
cleanmgr
ディスククリーンアップツールが起動し、不要なファイルを削除できます。
メモリの最適化:
wmic computersystem get TotalPhysicalMemory
現在のメモリ使用状況を確認できます。
実際の使用例・体験談
実際に、私の知人のパソコンでも「急に重くなって仕事にならない」という状況がありました。修理に出そうかと悩んでいましたが、まず「sfc /scannow」を実行してみたところ、破損したシステムファイルが見つかり、自動修復されました。
その結果、パソコンの動作速度が劇的に改善し、修理代を節約できました。このように、コマンドによる修復は実際に多くのケースで効果を発揮します。
重要な注意点
コマンド実行前の準備:
- 重要なファイルは事前にバックアップを取る
- 時間に余裕があるときに実行する
- 電源が切れないよう注意する
実行時の注意:
- コマンドは正確に入力する(スペルミス注意)
- 途中でキャンセルしない
- 完了まで他の作業は控える
こんな場合は専門家に相談:
- コマンドを実行してもエラーが続く
- 画面が全く表示されない
- 異音や異臭がする
- 水濡れや物理的な損傷がある
反対の立場で考えてみると、「コマンドで直らない場合もあるのでは?」という疑問も出てきます。確かに、ハードウェアの物理的故障の場合は、コマンドでは解決できません。
しかし、統計的に見ると、パソコンの不調の約7割はソフトウェア関連の問題です。つまり、まずコマンドを試してみることは、合理的な判断といえます。
最後に
パソコンが壊れたかな?と思ったときは、慌てて修理に出す前に、「まずは自分でトライ、ダメなら専門家へ」というくらいの気持ちで、今回ご紹介したWindowsコマンドを試してみてください。
今すぐできるアクション:
- 症状を確認する
- 適切なコマンドを選ぶ
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
- コマンドを実行して結果を確認する
多くの場合、これらのコマンドでパソコンの調子が改善され、修理代も節約できます。もしコマンドを試しても問題が解決しない場合は、その時点で専門家に相談すれば良いのです。
パソコンのトラブルは誰にでも起こりうること。でも、適切な知識があれば、自分で解決できることも多いんです。ぜひ今回のコマンド集を活用して、パソコンライフをより快適にしてくださいね。
ちなみに、本日私がこのような記事を書こうと思ったきっかけは、あるアプリケーションが立ち上がらなくなったということからでした。結果として、すべて試しても解決せず、「っは!!」と思いついたのが、アプリをウイルス対策ソフトの「例外」に入れていなかったため、という基本的なミスでした。
そんなこともありますので、いろいろと私のサイトを回遊して、解決策を見つけてみるのも良いでしょう!

ではでは、参考までに。
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