画面録画をしたいのに、録画中にカクカクしたり、音ズレがしたり……。
そんなストレス、実はWindowsに元々入っている「Xbox Game Bar(エックスボックス ゲームバー)」の設定を見直すだけで解消できるかもしれません。
ゲームのプレイ動画を撮りたい人、オンライン授業や作業の説明動画を作りたい人にもおすすめ。特別なソフトを入れなくても、ちょっとした設定変更で録画がグッと快適になります。ここでは、誰でもすぐできる方法をステップごとに紹介します。
Xbox Game Barをいじればサクサクに?録画高速化設定とは
設定で録画が劇的に変わる
Xbox Game Barの録画が遅いと感じているなら、まず「設定の見直し」が一番の近道です。何も変えずに使っていると、画質やフレームレートが高すぎたり、不要な機能が動いていたりして、パソコンの負担が増えます。
でも、適切な設定に変えるだけで、録画中のカクつきが減り、スムーズになるんです。特に、古いパソコンやスペックが高くない機種を使っている人ほど効果を感じやすいですよ。
なぜ設定変更で録画が早くなるの?
パソコンは、画面を映す・音を出す・ソフトを動かすなど、たくさんのことを同時に処理しています。その中で「画面録画」は、特に力を使う作業。Xbox Game Barは便利だけど、初期設定では高画質モードになっていることが多く、録画中にパソコンが「いっぱいいっぱい」になりがちです。
たとえば、録画する動画の滑らかさ(フレームレート)が高すぎると、1秒間に記録するコマ数が多くなり、パソコンの負担も増えるんです。また、音声と画面の同期がうまくいかなくなることも。でも、自分の用途に合った設定にすれば、無駄な力を使わず、録画もサクサクになります。
重要なのは、「高画質=良い」ではないということ。YouTubeにアップするわけじゃなければ、少し画質を落としても、見た目はほとんど変わらないんです。逆に、軽くすることで全体の動きがスムーズになり、結果的に見やすい動画が撮れるようになります。
設定の変え方とおすすめの組み合わせ
では、実際にどう設定を変えればいいのか? ここでは、3つのポイントと、用途別の設定例を紹介します。手順はとても簡単。Windowsの設定画面から数クリックで終わります。
設定変更の手順(5ステップ)
- Windowsの「設定」を開く(スタートボタン → 歯車アイコン)
- 「ゲーム」をクリック
- 「キャプチャ」をクリックして、録画の詳細設定を調整
主に変えるのは以下の3つです。
設定項目 | 初期設定(例) | おすすめ設定 | 理由 |
---|---|---|---|
解像度 | 1920×1080(フルHD) | 1280×720(HD) | 高すぎると重くなる。HDでも十分きれい |
フレームレート | 60fps | 30fps | 滑らかさより軽さを優先。普通の動画には30fpsでOK |
ビットレート | 高(16 Mbps) | 中(8 Mbps) | ファイルサイズが小さくなり、処理が楽になる |
用途別のおすすめ設定例
用途 | 解像度 | フレームレート | ビットレート | 備考 |
---|---|---|---|---|
オンライン授業の録画 | 1280×720 | 30fps | 中 | 字が読めればOK。軽さ最優先 |
ゲームプレイ動画(YouTube用) | 1920×1080 | 30fps | 高 | 画質を重視。パソコンが強ければ60fpsも可 |
操作説明動画(会議用) | 1280×720 | 30fps | 低~中 | 再生がカクつかなければ問題なし |
高性能PCで高画質録画 | 1920×1080 | 60fps | 高 | スペックに余裕がある方向け |
ポイント:
- 「ビットレート」は、動画の細かさみたいなもの。高ければきれいだけど、重くなる。
- 30fpsでも、テレビやYouTubeの多くの動画と同等の滑らかさです。
- 解像度を下げると、録画ファイルのサイズも小さくなり、保存もラクになります。
実際に筆者が設定を変えてテストしたところ、古いノートPCでも、録画中のカクつきがほぼなくなり、音ズレも改善されました。特に「1280×720+30fps+中ビットレート」の組み合わせは、ほとんどの用途で十分。画質も問題なく、再生もスムーズでした。
注意点とその対策
もちろん、設定を変えても改善しない場合もあります。そんなときは、次の点をチェックしてみてください。
- 他のソフトを閉じる:ブラウザのタブをたくさん開いていると、録画に影響が出ます。不要なアプリは事前に閉じましょう。
- 一時ファイルの掃除:パソコンが汚れていると遅くなります。定期的に「ディスクのクリーンアップ」を使うと◎。
- Xbox Game Barが起動しない?:設定で「Xbox Game Barを使う」がオンになっているか確認。オフだと録画できません。
- 録画が途中で止まる:保存先のディスクに空きが少ない可能性あり。Cドライブの空き容量を確認しましょう。
また、Xbox Game Barは「ゲーム」用に設計されているため、デスクトップ画面だけを録画したいとき(例:Excelの操作説明)は、少し手順が必要です。
肝心の録画方法
- 何でもいいので、全画面表示のアプリ(例:写真ビューア)を起動
- 「Win+G」でGame Barを呼び出す
- 録画ボタンを押せば、デスクトップも含めて録画可能に
これで、ゲームじゃなくても使えるようになります!
最後に
Xbox Game Barは、インストール不要で使える便利ツール。でも、「そのまま使う」より、「ちょっと設定を変える」だけで、録画体験がぐんと良くなるんです。特に、録画中にカクつく、音がずれる、保存できない……と悩んでいる人は、ぜひ今回紹介した設定を試してみてください。
大切なのは、自分の目的に合ったバランスを見つけること。最高画質じゃなくても、見やすく・スムーズに撮れれば、それでOK。無理に高設定にする必要はありません。むしろ、軽くすることで全体のパフォーマンスが上がるのです。
設定は5分もかかりません。今日からサクサク録画を楽しんで、動画作りのストレスをゼロにしましょう!

ではでは、参考までに。
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