4月20日受験予定です。スプリングウインド白川です。
本日も過去問道場の計算問題を中心とした過去問を続きから解いていきたいと思います。
お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
それではいってみよー!
過去問の計算問題を解いてみた④
問題51
問題
RFPに基づいて提出された提案書を評価するための表を作成した。最も評価点が高い会社はどれか。ここで,◎は4点,○は3点,△は2点,×は1点の評価点を表す。また,評価点は,金額,内容,実績の各値に重み付けしたものを合算して算出するものとする。
ITパスポート平成30年秋期 問15

解答
◎、○、△、✕をそれぞれ数値に直し、それぞれに重みを掛けて計算を行います。
A社:評価点 = 2 × 3 + 4 × 4 + 1 × 1 = 6 + 16 + 1 = 23
B社:評価点 = 4 × 3 + 3 × 4 + 1 × 1 = 12 + 12 + 1 = 25
C社;評価点 = 2 × 3 + 3 × 4 + 4 × 1 = 6 + 12 + 4 = 22
D社;評価点 = 3 × 3 + 2 × 4 + 3 × 1 = 9 + 8 + 3 = 20
従って、解はB社となります。
問題52
問題
在庫回転率は資本の効率を分析する指標の一つであり,その数値が高いほど,商品の仕入れから実際の販売までの期間が短く,在庫管理が効率よく行われていることを示している。在庫回転率の算出式として,適切なものはどれか。

ITパスポート平成28年秋期 問17
解答
売上高に対して在庫がどの程度あるかという指標を示したいというのと、在庫回転率が大きいほど効率が良い、そして、在庫は少ないほうが良いという式にしたいので、
在庫回転率 = 売上高÷平均在庫高
となります。
従って、解はウの売上高÷平均在庫高となります。
問題53
問題
IPネットワークを構成する機器①~④のうち,受信したパケットの宛先IPアドレスを見て送信先を決定するものだけを全て挙げたものはどれか。
① L2スイッチ
② L3スイッチ
③ リピータ
④ ルータ

ITパスポート平成30年春期 問72
解答
また計算問題のはずなのに関係のない問題がでていますね。これは、受信したパケットの宛先IPアドレスを見て送信先を決定するものという知識問題です。
L3スイッチとルーターが正解です。
従って、解はエの②、④となります。
問題54
問題
ある製品の今月の売上高と費用は表のとおりであった。販売単価を1,000円から800円に変更するとき,赤字にならないためには少なくとも毎月何個を販売する必要があるか。ここで,固定費及び製品1個当たりの変動費は変化しないものとする。

ITパスポート平成23年秋期 問12
解答
利益 = 売上高 - 変動費 - 固定費
の式を元に解いていきます。
①利益 = 2000000円 - 700円 × 2000個 - 600000円 = 2000000 - 1400000 - 600000 = 0円
②利益 = 800円 × n個 - 700円 × n個 - 600000円 = 100n個 - 600000円
①=②となるときを求めます。
100n - 600000 = 0
100n = 600000
n = 6000
従って、解は6000個となります。
問題55
問題
自分のデスクにあるPCと共有スペースにあるプリンターの起動を1人で行う。PCとプリンターの起動は図の条件で行い,それぞれの作業·処理は逐次実行する必要がある。自動処理の間は,移動やもう片方の作業を並行して行うことができる。自分のデスクにいる状態でPCの起動を開始し,移動してプリンターを起動した上で自分のデスクに戻り,PCの起動を終了するまでに必要な時間は,最短で何秒か。

ITパスポート令和3年 問50
解答
図表から読み解いていきます。
A(3秒)→移動(60秒)→E(3秒)→移動(60秒)→(ここまで123秒なので27秒待ち)→C(10秒)→D(60秒)
なので、
最短時間 = 3 + 60 + 3 + 60 + 27 + 10 + 60 = 3 + 150 + 10 + 60 = 223秒
従って、解は223秒となります。
問題56
問題
排他的論理和を表す論理式はどれか。ここで,論理変数AとBに対する排他的論理和の真理値表は次のように表される。また,ANDは論理積,ORは論理和,NOTは否定を表す。


ITパスポート平成25年春期 問82
解答
ア~エの中で、解答が排他的論理和となるものを探します。
(A OR B)を求めます。
0 0 0
0 1 → 1
1 0 1
1 1 1
((NOT A) OR B)を求めます。
1 0 1
1 1 → 1
0 0 0
0 1 1
(A OR (NOT B))を求めます。
0 1 1
0 0 → 0
1 1 1
1 0 1
((NOT A) OR (NOT B))
1 1 1
1 0 → 1
0 1 1
0 0 0
これらより、
ア: イ: ウ: エ:
0 1 0 0 1 0 1 1 1 1 1 1
1 0 → 0 1 1 → 1 1 0 → 0 1 1 → 1
1 1 1 1 1 1 0 1 0 0 1 0
1 1 1 1 0 0 1 1 1 1 0 0
従って、解はイの(A OR B) AND ((NOT A) OR (NOT B))となります。
問題57
問題
次の損益計算書から求められる営業利益は何百万円か。

ITパスポート平成22年春期 問5
解答
式に当てはめて順番に解いていきます。
売上総利益 = 売上高 - 売上原価 = 7500 - 6000 = 1500
営業利益 = 売上総利益 - 販管費 = 1500 - 1000 = 500
経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用 = 500 + 160 - 110 = 770
税引前当期純利益 = 経常利益 + 特別利益 - 特別損益 = 770 + 20 - 10 = 780
当期純利益 = 税引前当期純利益 - 法人税等 = 780 - 260 = 520
とすべての項目を出してみました。
従って、解は500となります。
問題58
問題
表は,技術者A,B,Cがそれぞれ製品X,Y,Zを製造する場合の1日の生産額を示している。各技術者は1日に1製品しか担当できないとき,1日の最大生産額は何万円か。ここで,どの製品も必ず生産するものとする。

ITパスポート平成29年秋期 問1
解答
技術者A、B、Cの組み合わせがそれぞれ何通りあるかを計算すると、
3 × 2 × 1 = 6通り
その組み合わせは、(AX,BY,CZ),(AX,BZ,CY),(AY,BX,CZ),(AY,BZ,CX),(AZ,BX,CY),(AZ,BY,CX)です。
これからそれぞれの生産額を求めると、
(AX,BY,CZ)の生産額 = 6 + 6 + 8 = 20
(AX,BZ,CY)の生産額 = 6 + 7 + 8 = 21
(AY,BX,CZ)の生産額 = 7 + 6 + 8 = 21
(AY,BZ,CX)の生産額 = 7 + 7 + 5 = 19
(AZ,BX,CY)の生産額 = 8 + 6 + 8 = 22
(AZ,BY,CX)の生産額 = 8 + 6 + 5 = 19
最大生産額 = 22
従って、解は22万円となります。
問題59
問題
プロジェクトチームのメンバーがそれぞれ1対1で情報の伝達を行う必要がある。メンバーが10人から15人に増えた場合に,情報の伝達を行うために必要な経路は幾つ増加するか。
ITパスポート平成29年春期 問50
解答
これは、メンバー10人のときの1対1の伝達経路とメンバー15人のときの1対1の伝達経路をそれぞれ求めた差を求めれば良いです。
10C2 = 10! ÷ (2! × (10 - 2)!) = 10! ÷ (2! × 8!) = 10 × 9 ÷ 2 = 45通り
15C2 = 15! ÷ (2! × (15 - 2)!) = 15! ÷ (2! × 13!) = 15 × 14 ÷ 2 = 105通り
増加分 = 105 - 45 = 60
従って、解は60となります。
問題60
問題
システム開発に関する投資プロジェクトA~Dのうち,最も早く投資を回収できるものはどれか。ここで,毎年の維持管理費用として,初期投資の10%が発生するものとする。

ITパスポート平成23年秋期 問12
解答
投資プロジェクトA~Dの年ごとの投資額と利益を求めます。
投資プロジェクトA:
1年目:50 - 200 × 0.1 - 200 = 30 - 200 = -170
2年目:150 + 50 - 2 × 200 × 0.1 - 200 = 160 - 200 = -40
3年目:200 + 150 + 50 - 3 × 200 × 0.1 - 200 = 340 - 200 = 140
投資プロジェクトB:
1年目:100 - 300 × 0.1 - 300 = 70 - 300 = -230
2年目:200 + 100 - 2 × 300 × 0.1 - 300 = 240 - 300 = -60
3年目:300 + 200 + 100 - 3 × 300 × 0.1 - 300 = 510 - 300 = 210
投資プロジェクトC:
1年目:200 - 500 × 0.1 - 500 = 150 - 500 = -350
2年目:400 + 200 - 2 × 500 × 0.1 - 500 = 500 - 500 = 0
3年目:400 + 400 + 200 - 3 × 500 × 0.1 - 500 = 850 - 500 = 350
投資プロジェクトD:
1年目:300 - 600 × 0.1 - 600 = 240 - 600 = -360
2年目:400 + 300 - 2 × 600 × 0.1 - 600 = 580 - 600 = -20
3年目:400 + 400 + 300 - 3 × 600 × 0.1 - 600 = 920 - 600 = 320
投資プロジェクトCのみが、2年目で投資額を回収しています。
従って、解は投資プロジェクトCとなります。
合わせて読みたい
最期に
いかがでしたでしょうか?
本日は、図表を作りながら解いていたため、10問しか進まなかったというわけです。今日出た範囲は、問題自体そんなに難しくなかったように感じます。
ITパスポートは、運の要素が強い試験かも知れませんね。
皆さんはどうでしたか?
それでは、本日までの成績表を貼っておきますね。


ではでは、参考までに。
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