前回の学習内容はこちら。
さて、テクノロジ系のコンピュータシステムです。ちょっと私にとっては小難しいジャンルになるかなと思います。あゝ、プログラムとアルゴリズムの問題をずっと解いていたかった・・・。
というわけで、切り替えていってみましょう!
ITパスポート学習記録~コンピュータシステム編その①~
システムとは
ITインフラストラクチャ | ITインフラストラクチャとは、ITシステムの基盤を形成するものの総称である。 例:ハードウェア(サーバーやストレージなど)、ソフトウェア(OSやネットワークソフトウェアなど)、ネットワーク(LAN、WANなど)、データセンター(サーバなどが設置された物理的な設備や冷却装置など) |
コンピューティングリソース | コンピューティングリソースとは、コンピュータシステムが提供する計算能力やデータ処理能力のことを指す。これらのリソースは、物理的なリソースとして存在することもあれば、クラウドコンピューティングを通じて仮想的に提供される場合もある。ITインフラのハードウェアやソフトウェアが故障した場合でもサービスを継続させるために、データに高い冗長性・可用性・安全性を持たせることが重要である。 コンピューティングリソースの例:CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク、グラフィックスカード |
オンプレミスとクラウド
オンプレミス | オンプレミス(On Premise:施設にある)とは、自組織の施設内にITシステム(サーバやネットワーク装置など)を設置し、運用する方式である。必要なすべてのIT機器を自分たちで所有し、自分たちで運用・管理する。 メリット:自組織ですべてをコントロールできるため、必要なリソースを必要な分だけカスタマイズしやすい。 デメリット:設備投資が大きくなったり、専門的な知識を持ったスタッフが必要となるため、運用コストが高くなりがち。 |
ハウジングサービス | ハウジングサービスとは、事業者が提供するデータセンターに企業組織のサーバ機器を設置(場所の提供)を行うサービスである。 自前でやること:必要なハードウェアの用意、ソフトウェアの開発・メンテナンス、アップデートのスケジュール、物理的なセキュリティなど 外部の専門企業がやること:管理場所の提供、インターネット接続など |
ホスティングサービス | ホスティングサービスとは、組織が外部のサーバリソースの一部を借りる形式のサービスである。レンタルサーバーはホスティングサービスに該当する。 自前でやること:ソフトウェアの開発・メンテナンス、アップデートのスケジュールなど 外部の専門企業がやること:管理場所の提供、インターネット接続、必要なハードウェアの用意、物理的なセキュリティなど |
クラウドサービス | クラウドサービスは、SaaS、PaaS、IaaSの3種類があり、インターネット経由で提供されるコンピューティングリソースで、それをサービスとして利用する形態のことをクラウドコンピューティングという。クラウドサービスの利用者は、利用する量に応じて利用料金を支払うため、管理費用・工数を大幅に削減することができる。 |
SaaS | クラウドサービスのひとつで、SaaS(Software as a Service)とは、すでに開発されたアプリケーションの機能を企業組織が必要な分だけ利用する仕組みのこと。 自社で管理:データ 外部の事業者が管理:アプリ、ミドルウェア、OS、仮想化システム、サーバ、ストレージ、ネットワーク |
PaaS | クラウドサービスのひとつで、PaaS(Platform as a Service)とは、企業組織がアプリケーションの開発・テスト・デプロイを容易にするため、プラットフォームを利用する仕組みのこと。 自社で管理:データ、アプリ 外部の事業者が管理:ミドルウェア、OS、仮想化システム、サーバ、ストレージ、ネットワーク |
IaaS | クラウドサービスのひとつで、IaaS(Infrastructure as a Service)とは、企業組織が必要な分のサーバやストレージ、ネットワークなどのリソースを利用する仕組みのこと。 自社で管理:データ、アプリ、ミドルウェア、OS 外部の事業者が管理:仮想化システム、サーバ、ストレージ、ネットワーク |
マイグレーション | マイグレーションとは、システムを1つの環境から別の環境へ移行することを指す。 例:オンプレミスで運用していたシステムをクラウドへ移行する、旧式のハードウェアから、新しいハードウェアへ移行する、企業が提供するSaaSサービスから別の企業のサービスへ移行する |
システムインテグレーション | システムインテグレーション(System Integration:SI)とは、さまざまな異なるコンピュータシステムやソフトウェアをつなぎ合わせ、1つの大きなシステムとして機能させることを指す。 例:ある企業の、顧客管理システム、発注管理システム、在庫管理システムが別々に存在していたため、SIによって異なるシステムをつなぎ合わせ、企業組織の情報共有を実現する。 |
システム設計と効率
サーバの仮想化 | サーバの仮想化とは、仮想マシン上でサーバのソフトウェアを動かすことである。各仮想サーバはOSとアプリケーションを実行でき、物理サーバのリソース(CPU、メモリ、ストレージなど)を効率的に活用できる。例えば、サーバの仮想化技術を利用すれば1つの物理サーバ上で複数の仮想サーバを稼働させることも可能となる。 |
VDI | VDI(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ基盤)とは、クライアント端末側では情報を保持せず、ネットワーク接続により情報が利用できるようになる技術である(シンクライアントシステムの一種)。VDIの利点は、企業内の機密情報が個々のユーザーのデバイスに保存されないため、デバイスを紛失した場合や、不正アクセスがあった場合でもデータを守ることができる点である。 |
集中処理 | 集中処理(Centralized Processing)は、すべてのデータ処理を1つの中央システム(ホストコンピュータ)で行う方式である。端末はデータ入力や結果の表示に使用され、大部分の処理は中央システムが担当する。 メリット:データ更新やセキュリティ対策が1か所で完結する。 デメリット:故障してしまうとシステム全体が停止する。 |
分散処理 | 分散処理(Distributed Processing)は、複数のコンピュータが連携してデータ処理を行う方式である。各部(ノード)はそれぞれ一部の処理を担当し、全体を通してシステムが作動する。 メリット:必要な分の機能拡張ができ、一部が故障しても全体は機能する。 デメリット:管理やセキュリティ対策が複雑になる。 |
クライアントサーバシステム | 代表的な分散処理のひとつで、クライアント側では情報の入出力を行い、サーバ側ではリクエストの応じた情報処理を通じて、分散処理を実現する。サーバがリソースを管理するため、データやネットワークのトラフィックを効率的に利用できる。 |
ピアツーピアシステム | 代表的な分散処理のひとつで、すべてのノード(端末)が対等な関係にあり、ノード同士が直接通信できる構造を持つ。中央のサーバは存在しないため、単一の故障点がなく、障害耐性が強い。 |
デュプレックスシステム | デュプレックスシステムでは、現用系と待機系のシステムを分けて運用する。 ・現用系:通常時にシステム稼働する系統 ・待機系:現用系が停止した際、同等のシステム処理が可能な系統 これにより、現用系が故障しても、もう1系統(待機系)が稼働できる。即座に現用系の処理を引き継げる待ち状態をホットスタンバイ、OFFの状態で待機し、起動に時間がかかる状態をコールドスタンバイと呼ぶ。 |
デュアルシステム | 2系統のシステムを並列処理し、システムの信頼性を高める。一定時間ごとに処理結果を照合し、正しく処理されているか結果を確認する仕組みである。片方のシステムが故障しても、正常なもう一方が稼働できるため、処理は継続できる。そのため、対故障性も高められる。 ※1つのコンピュータだけのシステム構成をシンプレックスシステムと呼ぶ。 |
対話型処理 | ユーザーとシステムが直接対話する形式の処理方法。ユーザーが操作を行い、システムが反応しフィードバックを返すという形式を取る。 例:コマンドを入力してコンピュータを操作する。Webブラウザのアプリケーションを操作する など |
リアルタイム処理 | 入力されたデータを即座に処理し、迅速に結果を出力する処理方法。遅延が許されない状況で使われる。 例:自動車の制御システム など |
バッチ処理 | あらかじめ指定した一連のジョブ(処理)を自動的に実行する処理方法。一度にまとめて処理できるため、効率が良い。 例:勤怠管理や給与計算。日次のデータバックアップ など |
Ankiアプリ用データ
以下のサイトより、Ankiアプリで活用できるITパスポートのストラテジ系+マネジメント系+テクノロジ系(ハードウェア+ソフトウェア+ネットワーク+コンピュータとデジタル情報+プログラムとアルゴリズム+コンピュータシステム(本日分まで))の暗記データがダウンロードできます。
パスワードは半角で、「shirakawa」です。
ぜひ、学習にご活用ください。
firestorageダウンロード
Ankiアプリの使い方
Ankiアプリの簡単な使い方をご紹介しています。ぜひ、ご一読ください。
合わせて読みたい
参考文献
今回、学習用として参考にさせていただいているのがこちらの教本です。AmazonではPDF版もあるようです。セクションごとにQRコードを読み取って小テストを受けることができ、学習の確認もできて頼りがいのある一冊です。また、YouTubeでの解説動画もありますので、そちらも参考に学習を進めると良いでしょう。
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