令和7年ITパスポート学習記録~システム企画~要件定義プロセス編その①~

ITパスポート
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前回の学習内容はこちら。

さあ、ストラテジ系が終わり、本日からマネジメント系に入ります。マネジメント系って何やるんでしょうか?

おらわくわくすっぞ!というわけで、いってみよー!

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ITパスポート学習記録~システム企画~要件定義プロセス編その①~

マネジメント系を学ぶ前の知識

発注元企業作りたいシステムの方針を決定し、ベンダー企業にシステム開発を発注する企業のこと。
ベンダー企業発注元企業から依頼されたシステム開発を中心に行う企業のこと。
開発されたシステムは、発注元企業の従業員がユーザーになるケースと、発注元企業の顧客がユーザーになるケースなどがある。
SLCPソフトウェアライフサイクルプロセス(Software Life Cycle Process:SLCP)とは、ソフトウェアの企画、要件定義、システム開発、保守・運用、システム廃棄に至るまでの一連の工程を示す。
システム企画プロセス企業が、業務上の課題や目的を達成するために、システム構築を企画する業務。
要件定義プロセスシステム開発のために必要な機能・性能・品質などを明確にする業務。
システム開発プロセスシステム企画や要件定義に基づいて、システムを実際に開発する業務。
運用・保守プロセスシステムの安定稼働を目的とした業務。不具合対応やユーザーサポートなどが含まれる。
廃棄プロセスシステムが老朽化したり、業務の変化に伴い不要になったシステムを廃棄する業務。

企画プロセスとは

プロジェクトプロジェクトとは、企業組織の目的を達成するために取り組む、開始~終了までが明確に定義された業務の1単位のこと。
PMBOKPMBOK(Project Management Body of Knowledge)とは、プロジェクトマネジメントのガイドブックとして、10個の基本知識を活用し、5つのプロセスを管理することが明示されたもの。
10個の知識エリアスコープ、スケジュール(時間)、費用(コスト)、品質、調達、人的資源、コミュニケーション、リスク、ステークホルダ、統合管理の10個のことで、統合してプロジェクト全体を調整・管理するための知識。
5つのプロセス5つのプロセスとは、プロジェクト推進のための開始→計画→実行→監視・制御→終了の主要な活動の過程のこと。
プロジェクトマネージャプロジェクトの進行・管理を行う人のこと。企業組織の上層部から任命されるケースや、社内で企画を立案した人がプロジェクトマネージャになるケースがある。
TCOTCO(Total Cost of Ownership)とは、システムを稼働させるためにかかるコストの総額を指す。システムのROI(投資対効果)の見立てはシステム開発を実行する上で重要な観点である。
企画プロセス企画プロセスは、新しいシステムを開発・導入する際のシステム化の方針と実施計画をまとめる業務のこと。システム化構想プロセスとシステム化計画プロセスの2つがある。
システム化構想プロセス市場・競合などの事業環境を分析し、経営上のニーズや課題を解決するために、新たな業務の全体像とそれを実現するシステムの構想、推進体制を立案するプロセス。具体的には、目的・課題整理、市場・競合分析などを行う。
システム化計画プロセスシステム化計画とプロジェクト計画を明らかにしてステークホルダの合意を得るプロセス。企画の全体像を明らかにすることで、企業にとっての企画の有効性や投資効果を明確にする。具体的には、全体スケジュール、開発体制、予算、費用対効果、リスク分析などを行う。

スケジュールを見積もる

QCDプロジェクトマネジメントのQCDとは、品質(Quality)・費用(Cost)・納期(Delivery)の頭文字を取った指標である。通常、品質を高くするほど費用はかさみ、反対に費用を抑えようとすると品質が下がる傾向がある。
システム開発でも某牛丼屋でも「旨い!安い!早い!」のQCDの観点が重要視されるが、どれか1つの指標を優先すると、他の指標に影響を与えるトレードオフの関係にある。プロジェクトマネージャは、これらのリソースに無駄がないよう、システム開発計画を綿密に行う必要がある。
開発工数開発工数とは、システム開発作業にかかる人数と時間のことである。エンジニア1人が1ヶ月稼働することを1人月という。
例)4人で20人月の工数がかかるとされたシステムの一例
4[人]×5[ヶ月]=20[人月]
ファンクションポイント法ファンクションポイント法とは、ソフトウェアの開発規模を測定するための手法のひとつで、ソフトウェアの機能や技術的難易度をもとに開発工数を見積もる。1000行のソースコードを記述することを1000ステップと呼ぶ。
例)システム規模が5万ステップのシステムをエンジニア10人で開発する一例
500[ステップ/人月]×エンジニア10[人]×10[ヶ月]=50000[ステップ]
アローダイアグラム
アローダイアグラムの例を上に示す。タスクを結ぶ矢印をアクティビティと呼び、作業名と作業日数を記載する。上図ではA~Hが作業名となる。点線の矢印をダミー作業と呼ぶ。作業としては何も行わない経路であるが、タスク同士の依存関係(順序)を示すために使われる。上図の場合、タスクGが終了しても、タスクBが終了しなければ、タスクHに移動できない。

・経路1:A→B→C=(3+3+4)日=合計10日
・経路2:D→E→F=(2+3+1)日=合計6日
・経路3:G→H  =(5+1+3)日=合計9日(ダミー作業待ちを含む)
となる。
クリティカルパス
・経路1:A→B→C=(3+3+4)日=合計10日
・経路2:D→E→F=(2+3+1)日=合計6日
・経路3:G→H  =(5+1+3)日=合計9日(ダミー作業待ちを含む)
となる。
このうち、プロジェクトを最も長くする経路のことを、クリティカルパスと呼ぶ。クリティカルパスのどこかが遅延するとプロジェクト全体のスケジュールが遅れることとなる。
WBS
赤枠で囲まれた部分が、WBS(Work Breakdown Structure:ワークブレークダウンストラクチャー)と呼ばれる図で、プロジェクトを実行可能な小さな単位に分解して、一つひとつの作業を管理しやすくする。
ガントチャート
図のように、ガントチャートは作業計画を可視化したものである。プロジェクトを推進するために「いつ」「誰が」「何を」作業するかを図示することで、遅延とその原因を特定しやすくなる。

Ankiアプリ用データ

以下のサイトより、Ankiアプリで活用できるITパスポートのストラテジ系+システム企画~要件定義プロセス(本日分まで)の暗記データがダウンロードできます。

パスワードは半角で、「shirakawa」です。

ぜひ、学習にご活用ください。

firestorageダウンロード

Ankiアプリの使い方

Ankiアプリの簡単な使い方をご紹介しています。ぜひ、ご一読ください。

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参考文献

今回、学習用として参考にさせていただいているのがこちらの教本です。AmazonではPDF版もあるようです。セクションごとにQRコードを読み取って小テストを受けることができ、学習の確認もできて頼りがいのある一冊です。また、YouTubeでの解説動画もありますので、そちらも参考に学習を進めると良いでしょう。

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