Excel2021以降の新機能のひとつとして、SORTBY関数というものがあります。
この関数を使用すると、表の並べ替えがスッキリと簡単に行うことができます。1つのセルにSORTBY関数を入力するだけで、あとはスピル機能で自動補完してくれたり、何かと便利な関数です。
それでは、SORTBY関数を実際に使ってみて、感覚を養っていきましょう!
これは、サーティファイExcel1級(2021版)の試験でも、ほぼ必ず出てくると思われるものですので、しっかりと覚えていきましょう。
さあ!れっつとらい!
SORTBY関数で表をスッキリ並べ替える方法
例題
以下の指示に従って、「店舗データ表」(B4からF12)を並べ替えるためのリストを、「並べ替え用リスト」(セルI4からM12)に作成しなさい。
- SORTBY関数を使用して、「並べ替え用リスト」のセル15からM12に、「店舗データ表」(B5からF12)のデータを、「営業開始日」の昇順に並べ替え、同じ「営業開始日」が存在する場合は、「ふりがな」の昇順に並べ替えて表示する。
- L列の営業開始日の表示形式を、「店舗データ表」と同じ形式に変更する。
解き方
スピル機能でデータ補完をしてくれるので、選択するセルはI5の1つだけとなります。
ここで、SORTBY関数の書式を見てみましょう。
SORTBY(範囲, 基準1, 順序1, 基準2, 順序2, …, 基準126, 順序126)
範囲 | 元データの範囲を指定。 | |
---|---|---|
基準 | 並べ替えの基準となるデータの範囲を指定。 | |
順序 | 並べ替えの順序を以下のように指定。[基準]と[順序]は126組まで指定できる。 | |
1 | 昇順 | |
-1 | 降順 |
1が昇順、-1が降順とだけ覚えておけば、SORTBY関数は制覇したも同じです。
ここがポイントです。
例題から、「店舗データ表」(B5からF12)を「並べ替え用リスト」に反映させたいので、元データの範囲は「B5からF12」であることがわかります。
優先順位1として、「営業開始日」の昇順に並べ替えとあるので、基準1は「E5からE12」となります。昇順なので、順序は「1」です。
優先順位2として、「ふりがな」の昇順に並べ替えとあるので、基準2は「D5からD12」となります。同様に昇順なので、順序は「1」です。
したがって、この問題に対してのSORTBY関数の書式は以下のとおりとなります。
=SORTBY(B5:F12,E5:E12,1,D5:D12,1)
これをさきほど申しましたI5に設定してエンターを押します。
すると、次のようになることがわかります。
最後に
いかがでしたか?
Excel 2021からの新機能であるSORTBY関数の使い方がご理解いただけたなら幸いです。
ではでは、参考までに。
おまけ
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