どうもー、デスクトップ白川です。皆さん何かしらの会社に勤めていらっしゃることと思いますが、DaaSというクラウドサービスの存在をご存知でしょうか?
今日はこの、DaaSというサービスについて皆さまに見聞を広めていただければと思います。え?!うちの会社ではもうDaaS導入しているよ?!という方も、どうかうまく記事が書けているかどうかという目線で、温かく見守っていただければと思います。
DaaSとは?
DaaSとは?
DaaSとは、「Desktop as a Service」を短縮して作られた言葉で、仮想のデスクトップ環境をクラウド上で提供するサービスのことです。
この「デスクトップ環境」というのは、普段、会社のパソコンで使用しているようなデスクトップ環境を指します。社員はインターネット環境があれば、どこからでもDaaS上のデスクトップにアクセスでき、業務に必要なソフトウェアなどを使用することができるのです。
これにより、リモートワークや多拠点での業務を効率的に行うことができます。データやソフトウェアはクラウド上に保管され、ローカルで保管する必要がないため、セキュリティが強化されます。
また、DaaSを導入することで、ITインフラの管理やメンテナンスが容易になり、コスト削減とリソースの柔軟な拡張が可能となります。
DaaSを導入することによるメリット
社内にあるパソコンのデスクトップ画面を操作するのと比べて、DaaSの導入には数多くのメリットが存在します。
人数を柔軟に変更することができる
従来のような、社内に設置されたデスクトップ環境を用いた業務の場合、社員の増減に伴い、パソコンやOS・データ・ソフトウェアを設置したり・インストールしたりする作業が発生し、これにリソースを割かれていました。
しかし、DaaSを導入することにより、社員が増えたらDaaSの提供事業者へ、追加のライセンス申請をすることで、新しい社員が入ったとしても、既存の社員と同様のデスクトップ環境を簡単に提供することが可能となります。
また、DaaSは使用した分だけ料金が発生する従量課金制であることが多いので、社員が減って使用しなくなったライセンスは削除せず、再度使用するときまで保持しておくこともできます。
このように、社員の増減に左右されずに運用できるため、柔軟に人材計画や設備計画を立てることが可能となります。
初期費用や運用の負担を低く設定できる
DaaSは、自社内にサーバー等の設備を用意しなくても利用できることが特徴です。そのため、サーバーの設置やインターネット環境の構築にかける費用と工数を削減できるので、初期費用を低くすることが可能です。
また、DaaSはメンテナンスや障害対応といった面倒な作業を、提供事業者が行っている場合が多いため、そこにかる運用の負担も軽減することができます。
BCP対策を強化することができる
BCP(事業継続計画)とは、災害・テロ・システム障害・サイバー攻撃といった緊急事態時に、損害をできる限り抑えて事業を継続可能とするための計画です。DaaSの導入は、BCP対策にも非常に有効です。(最近では、某K社がサイバー攻撃による被害で数十億の損害を出しましたね)
DaaSでは、業務で使用するデータやソフトウェアが、すべてクラウド上に保存されます。そのため、地震や大雨などの災害でオフィスに出勤できなくなったとしても、自宅のパソコンやスマートフォン経由で通常通りに業務を行うことができます。
クラウドに保存されたデータがバックアップとしてまるまる使用可能なので、サイバー攻撃を受けた際にも迅速な復旧が可能です。
在宅ワークにも対応できる
DaaSを導入している環境では、すべての作業をクラウド上で行うことができます。これは在宅ワーク・テレワークに非常に適したサービスです。
社員の自宅にインターネット回線とインターネットに接続できる端末さえあれば、場所を選ばず、仮想デスクトップにアクセスして業務を行うことができます。OSの更新やソフトウェアのアップデートといった作業もインターネット経由で可能なため、システム管理者だけが会社へ出勤しなければならないといった状況も回避できます。
さらに、DaaSでは社員のパソコンにデータが残らないため、情報漏洩のリスクがありません。セキュリティに配慮した在宅ワーク・テレワーク環境が簡単に構築できるのです。
いざ導入!DaaS選定のポイントとは?
いざDaaSを会社に導入するとなっても、どのようなポイントに絞って選定したら良いのかわかりませんよね?
そこで、DaaSを導入する際の、選定基準となるポイントや注意点について解説したいと思います。
サポートの充実
迅速で信頼できるサポートが重要です。トラブルが発生した際に迅速に対応できるカスタマーサポートがあるかを確認しましょう。24時間体制のサポートや専任のサポートチームが提供されているかもポイントです。
DaaSを選ぶ際には、導入実績を見ることもひとつの手です。大企業など、多くのユーザーで利用する環境への導入実績がある会社であれば、サポートの体制も充実していると期待できます。
自社の環境にあっているか
自社の業務フローや使用しているソフトウェアとの互換性があるかを確認します。また、必要なリソースや性能を提供できるか、自社のセキュリティポリシーに適合しているかも考慮すべき点です。カスタマイズ性やスケーラビリティも重要です。
また、導入を検討しているDaaSが、WindowsやMac OSといったOSへの対応状況がどうなっているのか、どこまでのバージョンで利用できるのかを確認することは必須です。また、業務の内容や使用するソフトウェアによっては仮想デスクトップの動作スペック環境の調査も必要となってきます。
特に問題になりやすいのが、通信環境です。DaaSは常にクラウド上の仮想デスクトップへアクセスし続けるため、ネットワーク回線やクラウドへの負荷が高くなります。
ネットワーク回線は自社でも改善を試みることはできますが、クラウドの問題は提供事業者でしか対応できないケースがほとんどです。
導入前に提供事業者へ自社の業務環境を詳しく伝えるなどすることで、なにか問題がないか確認を行うようにしましょう。
提供事業者によっては、DaaS環境への移行を全面的にサポートしてくれるところもあります。自社で専門知識を持った人材を用意するのが難しい場合には、そういった提供事業者を選ぶのもひとつの手です。
コストに見合ったサービスがあるか
初期導入コストだけでなく、運用コストも考慮します。提供される機能やサービスの内容がコストに見合っているかを評価し、長期的なコストパフォーマンスを検討します。予算内で必要なサービスを確保できるかを確認することも重要です。
ただし、安価であればいいとは一概に言えないところが注視すべき点です。コストを最優先するのであればパブリッククラウドという種類のDaaSが適していますが、ある程度のセキュリティ性などを確保したいのであれば、バーチャルクラウドやプライベートクラウドといった種類のDaaSを選んだ方が安全です。
また、課金形態には月額固定制や従量課金制など様々なものがあるので、導入規模や自社のニーズに合わせてコストのシミュレーションを行い、導入可能かどうか検討していきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
私の働いている環境も在宅ワークですが、まだDaaSの導入にまでは至っていないようです。これからの時代、DaaSの導入を急ぐ会社もたくさん出てくることと思います。
その一助となったのであれば幸いです。
ではでは、参考までに。
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