パソコンの調子が急に悪くなる原因の一つに、CPU(パソコンの頭脳部分)の温度上昇があります。高温が続くと動作が遅くなったり、最悪の場合は故障につながることもあります。
この記事では、WindowsでCPU温度を自動的に記録(ログ化)し、異常な温度を検知する方法を、誰でも実践できるステップでご紹介します。難しい専門用語もなるべくかみ砕いて説明するので、安心して読み進めてください。
CPU温度を監視して異常を検知する方法
CPU温度の自動監視はパソコン寿命を延ばす近道
CPUの温度を自動で記録し、異常を見つける仕組みを作っておくことで、故障の予兆をつかみやすくなります。手動で温度を確認する方法もありますが、気づくのが遅れることが多いため、自動監視がおすすめです。
なぜCPU温度を自動で記録するべきなのか
温度の変化は短時間で起きることが多く、「昨日までは問題なかったのに…」ということがよくあります。自動記録をしていれば、過去の温度データを見て「いつから異常が出ていたのか」が一目で分かります。これにより、ファンの掃除や冷却部品の交換など、適切な対策を取るタイミングを逃しません。
実践!WindowsでCPU温度ログを自動収集する手順
以下は無料で使える「HWMonitor」や「Open Hardware Monitor」などのソフトを例に説明します。
手順 | やること | ポイント |
---|---|---|
1 | ソフトをインストール | 無料版で十分。公式サイトからダウンロード |
2 | CPU温度の表示を確認 | 温度は「摂氏(℃)」で表示される |
3 | ログ保存機能を有効化 | 一定間隔(例:1分ごと)で自動記録 |
4 | 保存先フォルダを設定 | 後から見やすい場所に保存 |
5 | 数日分のデータを分析 | グラフ化すると変化が分かりやすい |
異常検知の設定例
例えば、CPU温度が80℃を超えたらアラートが出るように設定することもできます。
「Open Hardware Monitor」では、特定の温度を超えた際に通知する機能があるため、作業中でもすぐに異常に気付けます。
私の体験談
以前、私のPCが突然フリーズすることがありました。調べてみると、CPU温度が95℃に達していたのです。ログを見返すと、数日前から徐々に温度が上昇しており、その間に冷却ファンにホコリがたまっていたことが原因でした。もしログを取っていなければ、原因特定にもっと時間がかかっていたでしょう。
注意点
- 無料ソフトは必ず公式サイトもしくは信頼できるソフトウェア紹介サイト(k本的に無料ソフトなど)からダウンロード
- 記録間隔は短すぎるとデータ量が増えるので、1〜5分間隔が目安
- ノートPCは排熱スペースが狭いため、異常温度が出やすい
CPU温度の目安表
状態 | 温度の目安 | 対応策 |
---|---|---|
安全 | 40〜70℃ | 特に問題なし |
やや高い | 70〜80℃ | 通気を良くする、ファン掃除 |
危険 | 80℃以上 | 使用中止、冷却部品の点検・交換 |
最後に
CPU温度の自動監視は、パソコンを長く快適に使うための保険です。
自動ログ機能を使えば、温度の変化に素早く気付き、故障を防ぐ行動が取れます。今日から設定しておけば、数か月後、数年後のパソコンの調子が大きく変わるはずです。
面倒に感じるかもしれませんが、一度設定してしまえばあとは自動で動くので、とても楽ですよ。

ではでは、参考までに。
コメント