Windows11を使っていて、「なんだか起動が遅いな…」と感じたことはありませんか?
実は、その原因のひとつに「Cortana(コルタナ)」という常駐AIが関係していることがあります。Cortanaは便利なアシスタント機能として知られていますが、すべての人にとって必要とは限りません。特に「Copilot+PC」でないパソコンでは、Cortanaの恩恵を十分に受けることができず、むしろパソコンの動作を重くしてしまうこともあります。
この記事では、そんなCortanaを完全に無効化し、再起動を高速化する方法を、わかりやすく丁寧にご紹介します。
コルタナはあると邪魔?無効化して起動を高速に
Cortanaを無効化すれば再起動が速くなる
Cortanaはパソコンの起動時に自動で立ち上がるため、無効にすることでその分の処理が減り、再起動が早くなります。これは、パソコンの「頭の中」が混雑しないようにするようなもので、スムーズに動作するようになります。特に古めのパソコンやスペックが控えめな機種では、効果がはっきりと実感できます。
なぜCortanaがパソコンの速度を下げるのか?
Cortanaは、パソコンを起動すると同時にバックグラウンド(裏側)で動き始めます。
その際、メモリ(作業スペース)を使ったり、データを読み込んだりして、パソコンのスタートを重たくしてしまいます。特に以下のような場合に、Cortanaは負担になります。
状況 | 影響 |
---|---|
パソコンのスペックが低い | 起動に時間がかかる |
他にも多くの常駐アプリがある | メモリの取り合いが起きる |
AI機能をほとんど使わない | 無駄に動作が重くなるだけ |
また、Windows11の「Copilot」やその他の最新AI機能と異なり、Cortanaは古い設計であり、現在の使い方にはあまり適していません。
実際の設定例と手順
それでは、Cortanaを無効にする具体的な手順をご紹介します。パソコン初心者の方でも、画面の指示に従うだけでできますのでご安心ください。
方法1:スタートアップからCortanaを無効化
- キーボードで「Ctrl + Shift + Esc」を押して「タスクマネージャー」を開く
- 上部のタブから「スタートアップ」を選ぶ
- 「Cortana」を見つけて、右クリック
- 「無効化」をクリック
これで、次回の起動時からCortanaが自動で立ち上がらなくなります。
方法2:アプリそのものをアンインストール
さらに完全に削除したい場合には、以下の操作も可能です。
- スタートメニューで「PowerShell」と入力し、右クリックして「管理者として実行」
- 次のコマンドをコピーして貼り付け、Enter
Get-AppxPackage -allusers Microsoft.549981C3F5F10 | Remove-AppxPackage
これでCortanaのプログラム自体が削除されます。
注意点: PowerShellの操作はやや上級者向けですが、手順通りに行えば安全です。ただし、後からCortanaを使いたくなった場合は、再インストールが必要になります。
効果を実感した実例
実際にCortanaを無効にしたパソコンでは、次のような変化がありました。
項目 | 無効化前 | 無効化後 |
---|---|---|
再起動時間 | 約1分10秒 | 約45秒 |
メモリ使用量(起動直後) | 約60% | 約45% |
CPU使用率(起動後の安定時) | 35%前後 | 20%前後 |
このように、Cortanaを無効にすることで起動時間の短縮だけでなく、全体的な動作の軽さも改善されます。
Cortanaを無効にしても問題ないの?
Cortanaは、音声操作やスケジュール確認など、便利な機能も持っています。しかし、実際に使っていない人にとっては、ただの負担になっているケースも少なくありません。
最近のWindows11では、「Copilot」というより新しく高性能なAIアシスタントが登場しており、Cortanaの役割は小さくなっています。つまり、「Cortanaを無効にしても特に困ることはない」ユーザーがほとんどです。
利用頻度 | 対応策 |
---|---|
音声検索を頻繁に使う | Cortanaは残すのがおすすめ |
使ったことがない | 無効化して問題なし |
代替機能を使う予定 | 「Copilot」などを検討する |
気をつけたい注意点
- Cortana(コルタナ)とCopilot(コパイロット)は完全に別物のAIです。混同しないようにしましょう。
- Cortanaをアンインストールすると再インストールがやや面倒です。完全削除前にバックアップや復元ポイントの作成をおすすめします。
- Windowsのアップデートで、設定が戻ることもあります。定期的に設定を見直しましょう。
- 企業や学校のパソコンでは、管理者権限が必要な場合があります。
最後に
Windows11では、すでにCortanaの役割が縮小されており、多くの人にとっては不要な機能となりつつあります。特に、Copilot+PCではない普通のパソコンでは、Cortanaを無効にすることで再起動が早くなり、全体的な動作も軽くなるというメリットがあります。
起動が遅いと感じている方、AIアシスタントを使っていない方は、ぜひ一度Cortanaの無効化を試してみてください。快適なパソコンライフの第一歩になりますよ。

ではでは、参考までに。
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