昔のホームページや業務システムが、今のインターネット環境ではうまく表示されない…そんな経験、ありませんか?
特に古いバージョンのInternet Explorer(IE)を前提に作られたページは、最新のブラウザでは正しく動かないこともあります。そんな時に役立つのが「IE互換モード」。ですが、使い方を間違えるとセキュリティのリスクもあるため、注意が必要です。
この記事では、Windows上で旧バージョンのIE互換モードを安全に活用するための具体的な方法や注意点を、わかりやすくまとめました。
旧IE互換モードを安全に使う設定方法とは?
旧IE表示を安全に使うには設定がカギ
旧バージョンのIE表示をWindowsで使う場合、安全に活用するためには「正しい設定」が最も重要です。互換モードは便利ですが、デフォルトのままだと古い技術やセキュリティの穴をそのまま使ってしまうことも。手順を守れば、安全性を保ちながら、古いサイトにも対応できます。
なぜ注意が必要なのか?
IE互換モードは、便利さの裏でセキュリティリスクを抱えています。なぜなら、昔のIEは現在のように強力なセキュリティ機能が備わっていなかったからです。
互換モードは、そうした旧バージョンの動きを再現するため、最新の保護機能が十分に働かない場合があります。そのため、「ただ使えるようにする」だけではなく、「安全に使えるようにする」工夫が大切なのです。
具体的な設定方法と使用例
ここでは、IE互換モードをWindows環境で安全に使う方法を、手順ごとに紹介します。
ステップ | 内容 | ポイント |
---|---|---|
1 | Microsoft Edgeを開く | EdgeはIE互換モードを内蔵しています |
2 | 表示したい古いWebサイトにアクセス | 例:古い業務システムや企業ポータル |
3 | アドレスバー右の「…」→「Internet Explorerモードで再読み込み」 | この操作でIEモードに切り替わります |
4 | 次回以降もこのサイトをIEモードで開くように設定(オプション) | 「このサイトを今後もIEモードで開く」にチェック |
5 | Windows設定から「IEモードの許可期間」を調整(管理者向け) | 管理者は30日、60日などの期間を設定できます |
実例:
ある中小企業では、10年以上前に導入した業務管理システムを使い続けており、IE11でしか正しく表示されませんでした。そこで、EdgeのIEモードを利用し、特定の社内サイトのみをIEモードで開くように設定。さらに、社内ポリシーで他のサイトは通常のEdgeで開くように制限し、セキュリティを確保しました。
便利な機能の落とし穴:注意点もチェック
IE互換モードを使う際は、以下のようなポイントにも注意しましょう。
- 普段使いは避ける:IEモードは「必要な時だけ」使うのがベスト。常時ONは危険です。
- 最新のWindowsアップデートを適用する:IEモードのセキュリティ対策も、Windowsの更新に依存しています。
- 社内PCに限定する:業務用に使う場合は、一般利用のPCではなく、限定された環境での使用が理想です。
- 社内ルールを定める:どのサイトをIEモードにするか、誰が設定を変更できるかを明確に。
最後に
IE互換モードは、古いウェブシステムやサイトをどうしても使わなければならない場面で、非常に役に立つ機能です。ただし、使い方を誤ると、思わぬウイルス感染や情報漏えいのリスクも。
この記事で紹介した設定方法や安全対策を取り入れれば、必要なときだけ安全にIE互換モードを使うことができます。特に業務利用や古い社内サイトの閲覧時には、ぜひ参考にして、快適かつ安全なインターネット環境を保ちましょう。
セキュアな環境、大事!

ではでは、参考までに。
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