突然パソコンの画面が真っ青になって、白い文字が表示される…。そんな「ブルースクリーン(BSOD)」に遭遇して、驚いた経験がある方も多いのではないでしょうか。作業中のデータが消えてしまうだけでなく、何が原因か分からない不安も伴います。
この記事では、ブルースクリーンが出たときにまず何をすべきか、原因の特定方法、そして今後の予防策までを、パソコンに詳しくない方でも分かりやすく解説します。正しく対処すれば、繰り返すエラーから解放される可能性が高まります。ぜひ参考にして、快適なPCライフを取り戻しましょう。
ブルースクリーンが出る主な原因と対処法
ブルースクリーンが出たら“焦らず順番に”対応しよう
ブルースクリーンが出たとき、まず大切なのは「落ち着いて順を追って対処すること」です。突然の画面表示に驚く気持ちは分かりますが、いきなり電源を切ったり、適当に操作すると、状況を悪化させてしまう恐れがあります。
まず確認すべきは、画面に表示されているエラーコードや原因情報。そこに書かれている内容を控えておくことで、原因を突き止めやすくなります。さらに、頻発している場合と一度きりのトラブルでは対処法も異なります。
なぜブルースクリーン(BSOD)は起きるのか?
ブルースクリーンの原因は、主に次の3つに分けられます。
原因分類 | 内容 | よくある例 |
---|---|---|
ソフトウェアの不具合 | アプリやドライバー(機器を動かすためのソフト)のエラー | 新しく入れたソフトが原因でクラッシュする |
ハードウェアの故障 | パソコン内部の部品のトラブル | ハードディスクやメモリが物理的に壊れている |
システムの設定ミス | 更新の失敗や不要な設定変更 | Windowsアップデート後に起きた不具合 |
これらの原因が複雑に絡み合ってブルースクリーンが発生するため、根本的な対処には原因を正確に見極めることが大切です。
具体的な対処法5ステップ
ここでは、実際にブルースクリーンが出たときに取るべき具体的なステップを紹介します。
① 画面のエラーメッセージを確認して記録
ブルースクリーンには、「停止コード(例:CRITICAL_PROCESS_DIED)」が表示されています。このコードをメモしておくと、原因をネットで検索しやすくなります。
② パソコンを一度再起動して様子を見る
一時的なソフトのバグであれば、再起動で改善することがあります。ただし、同じブルースクリーンが何度も出る場合は、継続的なトラブルと見て対処が必要です。
③ 最近の変更を思い出す
・新しいソフトをインストールした
・機器(プリンターなど)を接続した
・Windowsアップデートを実行した
これらが直後にあった場合は、変更を元に戻すことで解決することもあります。
④ ブルースクリーンのログを確認する
Windowsには、過去のトラブルの記録を確認する機能があります。
確認手順
- 「スタート」メニューで「イベントビューアー」と検索
- 「Windowsログ」→「システム」を選択
- 赤い「エラー」マークのついた項目を確認
特に「BugCheck」や「Driver」と書かれたエラーがあれば、それが原因の手がかりになります。
⑤ システム修復ツールを使う
Windowsには自動で問題を修正する機能が備わっています。
修復ツール | 内容 | 使用方法 |
---|---|---|
システムの復元 | 過去の状態に戻す | 「コントロールパネル」→「回復」→「システムの復元」 |
SFCスキャン | 壊れたシステムファイルを修復 | 「コマンドプロンプト」で、sfc /scannow 実行 |
スタートアップ修復 | 起動時の問題を解決 | パソコン起動時に「トラブルシューティング」から選択 |
実際にあった事例:アップデート後のBSOD
あるユーザーは、Windowsの大型アップデート後に毎回ブルースクリーンが出るようになりました。調査の結果、アップデートでインストールされたドライバーが古いグラフィックボードと相性が悪く、不具合を起こしていたのです。
この場合は、該当のドライバーを一度削除し、メーカーの公式サイトから手動で最新の安定版ドライバーを入れることで解決しました。
注意点:自己判断の前にバックアップを
ブルースクリーン対策を行う前に、できれば重要なデータはバックアップを取っておきましょう。場合によっては、対処の過程で初期化が必要になったり、さらに深刻な状態に陥ることもあります。
また、無理に設定をいじることで逆に症状が悪化するケースもあるため、明確な理由が分からない場合は専門のサポートへ相談するのが安全です。
最後に
ブルースクリーン(BSOD)は突然起こるため、誰でも不安になるものです。しかし、落ち着いて「記録→再起動→確認→修復」というステップを踏むことで、多くのトラブルは自力で解決できます。
原因を見つけるには、ログを確認したり、最近の変化を振り返ることが大切です。定期的なバックアップと、Windowsアップデートの前後に注意を払う習慣も、ブルースクリーンの予防につながります。
この記事を通して、ブルースクリーンに対して「もう怖くない」と思っていただけたら幸いです。パソコンとの付き合いを、もっと安心で快適なものにしていきましょう。
ブルスク、テキセツナテジュン、フメバ、コワクナイ。

ではでは、参考までに。
コメント