最近パソコンの動きが重くなった、突然エラーが出るようになった、そんな経験はありませんか?
Windowsパソコンを使っていると、知らず知らずのうちにシステムの不具合が溜まってしまうことがあります。でも、わざわざ修理に出すのは手間もお金もかかりますよね。
そんなときに役立つのが、Windowsに標準で搭載されている「DISM(ディスム)ツール」です。これはパソコンの中にある“隠れた修復マン”のような存在で、無料で使えて、しかもかなり強力。今回は、パソコン初心者でも安心して使えるように、DISMツールを使ったシステム修復の方法をわかりやすくご紹介します。
無料のDISMツールでシステム修復を
DISMツールで“直る”可能性は十分にある
Windowsの動作が不安定なときは、DISMツールを使ってシステムファイルの修復を行うことで、多くのトラブルを解決できます。難しそうに聞こえるかもしれませんが、操作はとてもシンプルで、無料で実行できるのも大きな魅力です。
DISMはWindows標準の“修復専用ツール”だから無料
DISM(Deployment Image Servicing and Management)ツールは、Windowsの内部に標準搭載されている無料のツールで、システムイメージ(Windowsの骨組みのようなもの)をスキャンし、破損や欠損しているファイルを修復する機能を持っています。
パソコンの動作が不安定になる原因の一つに、Windowsのシステムファイルが壊れてしまっていることが挙げられます。DISMはこの壊れた部分を修復し、パソコンを正常な状態に戻してくれるのです。
実際の操作手順をステップで解説
では、実際にどのように使うのかを見てみましょう。以下の手順に沿って操作すれば、初心者でも安心してシステム修復が可能です。
ステップ1:コマンドプロンプトを管理者として開く
- スタートボタンを右クリック
- 「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
ステップ2:DISMコマンドの実行
以下のコマンドをコピーして、コマンドプロンプトに貼り付け、Enterキーを押します。
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
このコマンドは、「システムの健康診断」をするものです。
問題がある場合は、次の修復コマンドを使います。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
このコマンドで、壊れている部分の修復が行われます。実行中は10分以上かかることもあるので、ゆっくり待ちましょう。
ステップ3:パソコンを再起動する
修復が完了したら、パソコンを再起動して、動作が改善されたかを確認します。
表:DISMコマンドとその役割
コマンド | 役割 |
---|---|
DISM /ScanHealth | システムの状態をスキャンする |
DISM /CheckHealth | エラーがあるかを確認する |
DISM /RestoreHealth | エラーを修復する |
注意点:実行前に知っておきたいこと
- インターネット接続が必要:
修復ファイルはオンラインから取得されるため、Wi-Fiや有線などでネットに接続しておきましょう。 - 管理者権限が必要:
普通のコマンドプロンプトでは動作しないので、必ず「管理者として実行」を選んでください。 - 他の作業は控える:
修復中は負荷がかかるので、他の重たい作業は避けましょう。
最後に
DISMツールは、Windowsユーザーにとって知っておくととても心強いツールです。
「最近なんだか調子が悪いな」と感じたら、まずはこのツールを試してみましょう。無料で使えて、面倒なインストールも不要。何より、手順通りに進めるだけで、システムの不具合を改善できる可能性があるのです。
パソコンを長く快適に使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。DISMツールを知っているだけで、あなたのパソコン生活はぐっと安心で快適になりますよ。ぜひこの機会に覚えて、いざという時の“お守り”として使ってくださいね!

ではでは、参考までに。
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