二日目ということで、昨日の反省点も含め、もっとシンプルにブログを作成することにしました。
15分読書して、10分小テストをやり、1時間半かけてブログを書いていました。効率が悪すぎです。ほぼ全文書いてしまいましたし、もっと端折ってポイントだけを抑えていきたいと思います。
ITパスポート学習記録~企業活動編②~
企業・事業の分析手法
資本の大きさは企業の強み
資本が潤沢にある企業は、新商品の開発や既存事業の拡大など、多くの資本を投入することができるため、早い成長が期待できます。
・資本の拡大には事業分析が重要
資本を大きくするには2パターンあります。
- 企業活動によって生み出された利益を元手に、企業活動を強化する方法
- 投資家から投資を受ける方法
事業を分類・評価する
・PPM
PPM(Product Portfolio Management:プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)とは、自社と、自社を取り巻く経営環境を、成長率と市場シェアの2つの軸を使って分析する手法です。
- 成長率は、売上や利益が伸びるペース(昨対など)を表します。
- 市場シェア(占有率)は、市場全体で事業が占める売上の規模を表します。
花形 | 成長率も高く、市場シェアも高い状態。協業参入余地がほぼないため「花形」であり、最も期待が寄せられるポジション。 |
金のなる木 | 成長率は低いものの、市場シェアが高い状態。安定的に利益(キャッシュ)を生み出すことから、業界をリードするポジション。 |
問題児 | 成長率は高いものの、市場シェアは低い状態。成長率が高いことから将来的に期待できそうだが、市場シェアを伸ばせるかは競合状況に依存するため、ある意味「目が離せない」問題児のポジション。 |
負け犬 | 成長率も市場シェアも低い状態。将来性に期待することも難しく、競合他社と競うことも難しいため市場からの撤退が予想される。 |
・BSC
BSC(Balanced Scorecard:バランススコアカード)とは、企業の業績を財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4つの視点から評価することで、単に利益や売上を把握するだけでなく、企業の全体的な健康状態を把握できます。
財務 | 企業の収益性を見るための指標。売上、利益など。 |
顧客 | 顧客からの企業評価を示す指標。顧客満足度、リピート率、クチコミの評価など。 |
業務プロセス | 企業内部で効率的に業務を運営できているかの指標。品質の向上、納期の短縮、コスト削減など。 |
学習と成長 | 企業内部の成長を測る指標。従業員の満足度、人材数の最適化、スキルアップの進行状況など。 |
企業内のリソースを最適化する
・バリューチェーンマネジメント
バリューチェーンマネジメント(value chain management;価値連鎖の管理)では、商品が生み出される一連の活動を管理します。
企業組織を主活動と支援活動に分け、それぞれの活動のチェーン(連鎖)と付加価値(バリュー)を生み出す工程を可視化することができます。
- 主活動:商品を提供するために直接必要な活動。
- 支援活動:主活動を支援するための活動。
・SCM
SCM(Supply Chain Management:サプライチェーンマネジメント:供給連鎖の管理)とは、原材料の調達から顧客に商品が提供されるまでの一連のプロセスを管理することです。
生産から顧客に届くまでのプロセスを管理することで、コスト削減だけでなく、市場の変化に即座に対応し顧客ニーズにスムーズに応える体制がつくれます。
企業の人材管理・人事業務
人材管理
企業活動の実務の役割を担うのは、従業員です。企業が利益の最大化を目指すために従業員が能力を発揮しやすい組織構成をつくることは、重要な業務です。
・企業の人事
企業の組織構成は、人事部署を中心にとり行われることがほとんどです。人事部の役割は、企業全体の人材戦略の担当・組織の効率的な運営です。
企業の人事の代表的な業務
- 採用:求人広告の作成、応募者のスクリーニング、面接、雇用オファー
- 教育・訓練:社員のスキルを養うための教育プログラム
- 評価:人と仕事の配置、社員のパフォーマンスを評価・管理 など
・HRM
HRM(Human Resource Management:人的資源管理)とは、人材を経営資源の1つと考え人的資源を有効活用することです。
・HRテック
HRテック(Human Resources Technology)とは、採用や人事教育など、企業の人材管理業務を効率化するためのIT技術です。
HRテックの事例
- 採用支援ツール:履歴書や面接のスケジュール管理 / AI選考支援
- 給与・労務管理ツール:勤怠管理 / 給与計算 / 社会保険や労災の手続き
- 人材育成ツール:目標・業務評価の自動化 / キャリアアップ支援
- 教育・研修ツール:社員向けオンライン研修 / e-ラーニングシステム など
・ダイバーシティ
ダイバーシティとは、多様な人材(性別、年齢、国籍など)を生かす考え方です。人材による多様な価値・発想を取り入れることで、さまざまな働き方を実現し、長い目で見た企業成長が期待できます。
企業組織の構成
企業組織の構成は、会社内でどのように仕事が分かれているか、誰が誰に報告するのかといった人と仕事の配置図です。
・職能別組織
職能別組織とは、業務単位(職能別)で部署を分けた組織構成です。人事や経理、営業、企画、総務などの職能別に組織を分けることで、それぞれの専門性を高めることができます。
・事業部制組織
事業部制組織とは、企業の中に複数の事業があるとき、事業部ごとに部を分けた組織構成です。事業単位で組織をつくり、その中に職務が用意されます。
社員教育
・CDP
CDP(Career Development Program:キャリア開発プログラム)とは、個人の適性・希望を考慮しながら、教育研修や配属先を決定し、従業員の能力を最大化するための長期的なプログラムです。企業が準備した研修だけでなく、従業員が自主的に取り組める機会を設けることもCDPに含まれます。
・OJTとOff-JT
- OJT(On the Job Training):現場で働きながら、業務を通してトレーニングを受けます。多くの場合、先輩社員のサポートを受けます。
- Off-JT(Off the Job Training):現場から離れて、研修を通してトレーニングを受けます。多くの場合、セミナーなどによる体系的な研修です。
・e-ラーニング
e-ラーニングは、PCやスマホを使用したオンライン学習手法です。“e”はelectronic(電子の)を表します。特長として、次のような点が挙げられます。
- オンラインで動画研修が受けられる。オンデマンドでは、都合の良い時間に学習も可能。
- オンラインで教材の確認ができる。
- オンラインで問題を解く・答え合わせをする機能を持つ。
企業の社会的役割
企業の社会的役割
・CSR
CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)とは、企業がビジネスをする上で担っている社会的責任を意味します。「社会があるからこそ企業が存続できる」という思想から、利益を生み出すだけではなく、社会の構成員という側面から、その社会を存続・発展させるための活動も積極的に行うべきとされています。
・サステナブル
サステナブル(sustainable:持続可能性)とは、地球・社会が将来にわたって持続的に健全に機能し続けることを目指す考え方や取り組みです。
企業は経済的な利益だけでなく、環境・社会との調和が取れるサステナブルな活動に取り組むことが重要とされています。これらを実現するためのスローガンとして掲げられたものがSDGsです。
・SDGs
SDGs(Sustainable Development Goals)とは、持続可能な世界を実現するために国際連合が採択した2030年までに達成されるべき開発目標です。主に、人々の生活をもとにした環境保全や生活水準のベースラインを守る取り組みがまとめられています。
・グリーンIT
グリーンITとは、情報技術(IT)と環境保護を組み合わせた活動の考え方です。IT自体のエネルギー効率を向上させるための取り組みとして「地球環境にやさしいIT」といわれます。
・リサイクル法
リサイクル法は、資源や廃棄物の分別回収・再資源化・再利用について定めた法律です。
コンプライアンス
コンプライアンス(compliance:法令遵守)とは、企業が定めた法律や規則を守って、企業活動をすることです。法律を守ることだけではなく、倫理観や道徳観、社内規範といったより広範囲を指すこともあります。
CSRの投資家評価
・SRI
SRI(Social Responsible Investment:社会的責任投資)とは、投資判断のプロセスに投資先の環境配慮や社会的活動(CSR活動など)を考慮した投資手法です。
・ESG投資
ESG投資とは、Environment(環境)、Society(社会)、Governance(企業統治)の3つの観点を考慮して、持続的に成長を目指す企業に投資をする考え方です。売上高や利益、保有財産などの財務情報だけではなく、非財務情報(CSRやSDGsなどの取り組み状況)も考慮した投資の考え方です。
参考文献
今回、学習用として参考にさせていただいているのがこちらの教本です。AmazonではPDF版もあるようです。セクションごとにQRコードを読み取って小テストを受けることができ、学習の確認もできて頼りがいのある一冊です。また、YouTubeでの解説動画もありますので、そちらも参考に学習を進めると良いでしょう。
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