ビジネス能力検定サーティファイのExcel®表計算処理技能認定試験1級の受験に向けて、まずはサーティファイ公式からサンプル問題をダウンロードしてみました。
とりあえず、解きながらわからないところを調べていると、知識問題に2時間もかけてしまいました。2級合格は間違いなしと自信がある私でも、1級はちょっと手強いぞと思わされました。
※たった今、2級の合格の通知が届きました!しかし「グラフ・オブジェクトの作成・編集」が66%と低い成績でした。トータル87%でなんとか2級合格です。グラフのところが足を引っ張る形となりました。
本日は、そんな1級サンプル問題の知識問題のまとめをしてみましたので、皆さまもお役立てください。
サンプル問題の知識問題のまとめ
問題1-1 ステータスバーのユーザー設定
問題
<図1>の①は、ステータスバーで右クリックして表示される[ステータスバーのユーザー設定]から、◯◯をクリックして表示/非表示を変更することができる。
<図1>
選択肢
ア.表示選択ショートカット
イ.ズームスライダー
ウ.ズーム
答え
イ.ズームスライダー
解説
ステータスバーで右クリックして表示される[ステータスバーのユーザー設定]を表示すると、デフォルトでは「表示選択ショートカット」「ズームスライダー」「ズーム」すべてにチェックが入っています。
「表示選択ショートカット」は以下の部分になります。
「ズームスライダー」は以下の部分になります。
「ズーム」は以下の部分になります。
知識問題なので、これを知っているかどうかで解けるか解けないかが決まります。本番でも出るかも知れませんので、しっかりと覚えておきましょう。
問題1-2 画面分割
問題
<図2>は、ウィンドウを上下に分割して、分割バー上にマウスポインターを合わせたものである。この状態でダブルクリックすると、◯◯。
<図2>
選択肢
ア.分割が解除される
イ.左右に分割される
ウ.さらに上下に分割される
答え
ア.分割が解除される
解説
分割の二重線のバーをダブルクリックすると、分割が解除されます。これは覚えておきましょう。
問題1-3 数値の数式
問題
数値「2.5」が入力されたセルA1を選択し、[ホーム]タブの[数値の書式]ボックスを◯◯に設定すると、セルA1は「2 1/2」と表示される。
選択肢
ア.「会計」
イ.「分数」
ウ.「指数」
答え
イ.「分数」
解説
[ホーム]タブの[数値]グループの[数値の書式]ボックスで何を選択すると、どうなるのかということを知っておきましょう。
「会計」を選択した結果。
「分数」を選択した結果。
「指数」を選択した結果。
となるので、答えはイ.「分数」であることがわかりますね。これも基礎知識として覚えておきましょう。
以下、すべてを試したものを載せます。こういった別パターンでの出題もあるかも知れませんので、これも覚えておきましょう。
問題1-4 書式のクリア
問題
[ホーム]タブの<図3>の①をクリックした場合、アクティブセルに設定されている◯◯は、クリアされる。
選択肢
ア.条件付き書式
イ.コメント
ウ.入力規則
答え
ア.条件付き書式
解説
[条件付き書式]は「書式のクリア」、[コメント]は「コメントの削除」、[入力規則]はデータ入力規則内の「すべてクリア」でクリアします。
条件付き書式のクリア:
[ホーム]>[編集]>[クリア]>[書式のクリア]
コメントのクリア:
コメントのあるセルを右クリック>[コメントの削除]
入力規則のクリア:
[データ]>[データの入力規則]>[すべてクリア]
問題1-5 セルの削除
問題
<図4>のセルB2を選択し、[削除]ダイアログボックスを<図5>のように設定して、削除すると、◯◯のようになる。
<図4><図5>
<図6><図7><図8>
選択肢
ア.<図6>
イ.<図7>
ウ.<図8>
答え
ウ.<図8>
解説
選択セルを左方向にシフトすると、その行の右側のセル全体が選択セルへシフトしてくるので、答えはウ.<図8>となります。
<図6>のようになることは、ありません。<図7>は列全体の削除を行った場合になります。
問題1-6 DATE関数
問題
数式「=DATE(2013,17,17)」の結果は、◯◯となる。
選択肢
ア.「2013/3/17」
イ.「#VALUE!」
ウ.「2014/5/17」
答え
ウ.「2014/5/17」
解説
DATE関数は年が1900~9999までの数字、月が1~12までの数字、日が1~31までの数字の範囲を設定しますが、例外として月や日がその範囲外の数値を表していた場合は、上の年や月を繰り下げ、繰り上げして、日付が調整されます。
この問題では17月というのが範囲外の数値を表しており、これは17(月)=12(月)+5(月)=+1(年)+5(月)となるため、答えはウ.「2014/5/17」となります。
ただし、年が1900~9999の範囲外の場合は「#VALUE!」が表示されます。
問題1-7 複数の条件を満たすデータの平均を求める関数
問題
◯◯関数を使用すると、複数の条件を満たすデータの平均を求めることができる。
選択肢
ア.AVERAGE
イ.AVERAGEIF
ウ.AVERAGEIFS
答え
ウ.AVERAGEIFS
解説
AVERAGEはデータの平均、AVERAGEIFはひとつの条件を満たすデータの平均、AVERAGEIFSは複数の条件を満たすデータの平均を計算します。
したがって、答えはウ.AVERAGEIFSです。
問題1-8 循環参照、相対参照、絶対参照
問題
<図9>のようにトレース矢印が表示されているときの状態を◯◯という。
<図9>
選択肢
ア.循環参照
イ.相対参照
ウ.絶対参照
答え
ア.循環参照
解説
循環参照は、数式が自分自身を参照している状態のことです。これにより、計算が無限ループに陥りエラーを引き起こします。
相対参照は、数式内のセル参照が、数式を入力したセルとの相対的な位置に基づいて変化する参照方法です。
絶対参照は、数式内で特定のセルを固定的に参照する方法です。$記号を使って固定します。
それぞれの違いを表にまとめると次のようになります。
項目 | 循環参照 | 相対参照 | 絶対参照 |
---|---|---|---|
意味 | 自分自身を参照するエラー | 数式の参照が相対的に変化する | 固定されたセルを参照する |
使用例 | 避けるべき状態(特定条件下では許可) | 繰り返し計算で便利 | 固定値や基準値の参照で便利 |
記述形式 | — | A1(デフォルト) | $A$1 |
問題1-9 補助縦棒付き円グラフ
問題
<図10>のように作成された補助縦棒付き円グラフは、[データ系列の書式設定]作業ウィンドウの[系列のオプション]において、◯◯のように設定されている。
<図10>
<図11><図12><図13>
選択肢
ア.<図11>
イ.<図12>
ウ.<図13>
答え
イ.<図12>
解説
これは消去法で答えを出すことができます。
<図11>では値が50.0未満という条件です。これに当てはまるのは「地図・位置情報」「電子書籍」「スケジュール管理」「ショッピング」「その他」の5つです。
<図13>では位置が5という条件です。通常下から数えるので、「地図・位置情報」「電子書籍」「スケジュール管理」「ショッピング」「その他」の5つとなります。
グラフでは、補助縦棒の項目は4つなので、<図11>も<図13>も5つで条件を満たさず、したがって残りの<図12>が正解となります。
ちなみに、<図12>のパーセンテージが5%という条件ですと、817の5%は40.85なので「40.85以下」の「電子書籍」「スケジュール管理」「ショッピング」「その他」の4つが選択されます。
問題1-10 描画モードのロック
問題
図形を挿入する際、挿入する図形を右クリックして表示される<図14>の①をクリックすると◯◯。
<図14>
選択肢
ア.その図形を描くことができなくなる
イ.同じ図形を連続して描くことができる
ウ.すべての図形を描くことができなくなる
答え
イ.同じ図形を連続して描くことができる
解説
描画モードのロックを行うと、同じ図形を連続して描くことができます。したがって、正解はイ.同じ図形を連続して描くことができるとなります。
知識として覚えておきましょう。
問題1-11 ピボットテーブル
問題
ピボットテーブルにおいて、◯◯を使用すると、抽出対象のフィールドとアイテムを常に表示させて簡単にデータを抽出することができる。
選択肢
ア.フィールドリスト
イ.スライサー
ウ.タイムライン
答え
イ.スライサー
解説
「スライサー」を選ぶのが適しています。
理由:
スライサーは、指定したフィールドの各アイテム(項目)をボタン形式で常に表示できるため、直感的にデータを絞り込むのに便利です。ピボットテーブルと連動し、選択した条件が視覚的に表示されるので、どのフィールドが抽出対象になっているかを簡単に確認できます。
- フィールドリストは、ピボットテーブルの設定を変更するためのもので、分析のために必要な項目を追加・配置するツールですが、データの抽出を直接的に行うためのものではありません。
- タイムラインは日付データに特化したフィルタツールのため、日付以外のフィールドやアイテムを抽出したい場合には使えません。
以上の理由から、「スライサー」が最適な選択となります。
問題1-12 保護
問題
複数のワークシートが存在するブックにおいて、<図15>のように[シート構成とウィンドウの保護]ダイアログボックスの[シート構成]チェックボックスをONに設定して、ブックを保護した場合、◯◯することはできる。
<図15>
選択肢
ア.シート名を変更
イ.シートを作業グループ化
ウ.シートを削除
答え
イ.シートを作業グループ化
解説
この問題も消去法で答えが導き出せます。
[シート構成とウィンドウの保護]を行うと、「シート名を変更」「シートを削除」ができなくなります。したがって、答えはイ.シートを作業グループ化となります。
問題2-1 検索と置換
問題
セルB2に数値「5」、セルB3に数式「=B2*1」が入力されている<図1>において、[検索と置換]ダイアログボックスの[検索]タブを表示し、<図2>のように設定して、検索を行うとセルB2のみが検索される。
<図1>
<図2>
選択肢
ア.正しい
イ.誤り
答え
ア.正しい
解説
5と表示されているので、数式も検索されそうなものですが、数式は検索対象外なので検索されません。
検索対象となるのは、ワークシート内の「文字列」「数値」のみなので、答えはア.正しいとなります。
問題2-2 フィルターオプションの設定
問題
[フィルターオプションの設定]ダイアログボックスを使用して抽出を実行したワークシートにおいて、[データ]タブのクリアボタンをクリックすると、抽出したリスト範囲が削除される。
選択肢
ア.正しい
イ.誤り
答え
イ.誤り
解説
[データ]タブのクリアボタンをクリックを押しても、抽出したリスト範囲が削除されることはなく、元となったリストが表示されるため、答えはイ.誤りとなります。
問題2-3 グラフ要素、グラフスタイル、グラフフィルター
問題
セル範囲B2:C7をデータの範囲として作成されている<図3>のグラフにおいて、データの範囲を変えずに「理科」のみを非表示にするには、①のボタンを使用する。
<図3>
選択肢
ア.正しい
イ.誤り
答え
ア.正しい
解説
<図3>のグラフの設定の名前は、上から順に「グラフ要素」「グラフスタイル」「グラフフィルター」となっています。
「グラフ要素」は「データテーブル」などの追加で使用します。
「グラフスタイル」はグラフのスタイルを決めるのに使用します。
「グラフフィルター」は数学、英語、理科などの[カテゴリー]を表示するかということを決めるのに使用します。
したがって、答えはア.正しいとなります。
最後に
いかがでしたでしょうか?
2級のサンプル問題に比べ、1級のサンプル問題はワンランク上の難しさがありました。
皆さまのお役に立てたならば幸いです。
ではでは、参考までに。
おまけ
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