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熊本のJR乗り換え、227本を手作り。スクショだけで4時間半

こんにちは、白川秋です。

昨日、熊本の乗り換えアプリ「くまモビ」にJR豊肥本線と南阿蘇鉄道を入れた話を書きました。そして今日は、その続きです。熊本のJR乗り換えを完成させるため、鹿児島本線と三角線に挑みました。

先に言っておきます。

昨日の比じゃなかったです。

👉 昨日の記事はこちら:熊本の乗り換えアプリ「くまモビ」がJR対応!スクショ数百枚の死闘

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この記事のポイント

  1. 鹿児島本線と三角線を収録し、くまモビのJRは全227本になりました
  2. スクショを撮るだけで、午前中の4時間半が消えました
  3. 撮り直し、区間の抜け、謎の2本……細かな修正が終わらない1日でした

熊本のJR乗り換えを完成させるため、朝からスマホを握りしめた

今日の相手は2つの路線です。

特に鹿児島本線は、熊本県内でいちばん本数の多い路線です。つまり、それだけ撮るべき時刻表も多いということです。

やり方は昨日と同じです。駅の時刻表をスクショして、文字を読み取り、データにする。ただ、覚悟はしていたつもりでした。

甘かったです。

スクショだけで4時間半。午前中が消えた

スマホで時刻表を開く。スクショを撮る。スクロールする。また撮る。

時間帯ごと、上り・下りごと、駅ごとに、これをひたすら繰り返しました。途中で指の感覚が怪しくなって、同じ画面を2回撮っていたことにも気づきます。消して、また撮り直しました。

ふと顔を上げると、時計は昼を回っていました。

スクショを撮るだけで、4時間半。

データ作りでも、取り込みでもありません。ただ、撮るだけで午前中がまるごと消えたんです。

昨日の豊肥本線とは比べものにならない理由

なぜ、ここまで時間がかかったのか。理由はシンプルで、本数と駅の多さが段違いだからです。

最終的に収録したのは、次の本数です。

さらに、鹿児島本線は熊本県を越えて福岡方面へ続いています。そのため、どこまで収録するかでも頭を悩ませました(この話は後ほど)。

ちなみに、観光特急「A列車で行こう」は運転日が不定期なので、今回は見送っています。昨日の「あそぼーい!」と同じ判断です。

撮り直し、抜け、架空の2本……終わらない細かな修正

午後はデータ化と取り込みです。

「ここからは楽になるはず」と思っていました。ところが、ここからが本当の戦いでした。

撮り直しが6本

まず、読み取りがうまくいかない便が見つかりました。宇土駅の上り3本と、荒尾駅の下り3本の、合わせて6本です。

もう一度スマホを開いて撮り直しました。正直、午前中の4時間半を思い出して、心が折れかけました。それでも、この6本がないと「その時間に乗りたい人」に案内が出ません。だから、撮りました。

三角線が半分しか入っていない

次に気づいたのが、三角線の抜けです。

取り込んだデータを見ると、三角線が熊本〜宇土の区間しか入っていない。宇土から三角までの8駅が、まるごと抜けていたんです。

宇土駅と三角駅のスクショを見直して、全32本に8駅ぶんの時刻を追記しました。

存在しない列車が2本

そして極めつけが、存在しない列車です。

データの件数を確かめていたとき、本数が合わないことに気づきました。原因を追いかけると、作業用のひな形に入っていた「サンプル」のデータでした。架空の2本が、本物の列車として取り込まれていたんです。

見つけた瞬間は、背筋がひやっとしました。もしこのまま配信していたら、ありもしない列車を案内するところでした。

ビルドのやり直しも

さらに、アプリに組み込むデータの変換が1か所漏れていて、ビルドをやり直しました。

どれも一つひとつは小さな修正です。でも、この小さな修正を積み重ねた先にしか「ちゃんと使えるアプリ」はありません。

熊本のJR乗り換えは227本に。県外の駅も収録した理由

すべての修正を終えて、改めてデータを取り込みました。

結果は、JR全体で227本です。昨日の豊肥本線108本と合わせて、熊本県内のJR主要路線がくまモビで検索できるようになりました。

実は今回、熊本県外の駅も切り捨てずに収録しています。

なぜなら、くまモビは将来、全国版も視野に入れているからです。今のうちに「駅の一覧に載せた駅がそのまま収録範囲になる」仕組みにしておけば、後から範囲を広げるのが楽になります。

県外の駅の営業キロは、英語版Wikipediaの各路線ページ(鹿児島本線・三角線など)から調べて入力しました。

また、路線名・列車の種類・行き先も、英語・繁体字中国語・タイ語に翻訳して表示できるようにしています。熊本を訪れる海外の方にも使ってほしいからです。

地震の影響で運休中の区間と、代行バスへの対応

もうひとつ、今回どうしても向き合わなければならないことがありました。

令和8年熊本地震の影響で、JR九州の鹿児島本線は宇土〜八代が運休中です。宇土駅の上りは、すべて宇土始発になっています。

そのため、くまモビでも鹿児島本線は運休区間を除いた形で収録しました。

また、八代から先の肥薩おれんじ鉄道も、八代〜肥後田浦が9月1日からバス代行となっています。くまモビではこの代行バスも「代行バス」として検索に出るようにしました。さらに、全線再開後のダイヤにも切り替えられる構成にしています。

一日も早く、すべての区間で列車が走る日が戻ってきてほしいです。そのときは、くまモビもすぐに対応します。

※運行状況は変わることがあります。お出かけ前には必ず各社の公式情報をご確認ください。

もうひとつのお知らせ:スタンプラリーを全部無料に

最後に、開発とは少し違うお知らせです。

くまモビのスタンプラリー(スタンプ帳を含む)を、次のアップデートから全部無料にすることにしました。

もっと気軽に熊本を巡ってほしい。そして、スタンプを押してもらうことで、観光スポットがどれだけ訪れられているかを知りたい。そう考えての決断です。

JR・南阿蘇鉄道への対応とあわせて、近日中にアップデートをお届けします。

まとめ:熊本のJR乗り換えを、もっと当たり前に

今日の成果をまとめます。

スクショだけで午前中が消えた日でした。正直、しんどかったです。

でも、熊本のJR乗り換えがアプリひとつで調べられる。その当たり前を作るためなら、4時間半のスクショも無駄じゃなかったと思えます。

くまモビのこれまでの歩みは、こちらの記事にまとめています。

👉 【祝リリース】熊本の乗り換え・観光アプリ「くまモビ」のすべてを開発者が語ります

また、GTFSを自作した最初の挑戦(高速バス「なんぷう号」)はこちらです。

👉 【くまモビ開発日記】今週の大型アップデートまとめ|スタンプ帳と人吉ルート対応

くまモビはGoogle Playで無料配信中です。

👉 くまモビ - 熊本観光マップ&乗換案内

10月5日からは、CAMPFIREでクラウドファンディングにも挑戦します。応援していただけるとうれしいです。

👉 震災後の熊本に観光客を呼び戻したい。観光×乗換アプリ「くまモビ」を育てる挑戦

白川秋

ではでは、参考までに

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