こんにちは、しらかわるーむの秋です。
先日、知り合いの「ドラマのちえ」さんから「Firefoxに無料で使えるVPNが付いたから、イギリスに繋げばNetflixでジブリが観られるらしい」という話を教えてもらいました。あくまで又聞きレベルの話なんですけどね。
調べてみると、これがなかなか奥が深い話で。Firefoxの無料VPN自体は本当に登場していて便利なのですが、それでジブリを観るという使い方はNetflixの規約違反にあたるのでおすすめできません。今日はこのFirefoxの無料VPNとは何者なのかを整理しつつ、日本で堂々とジブリを楽しむ方法までまとめてみます。
この記事のポイント
- Firefoxの無料VPNは本物だがジブリ視聴は規約違反
- ジブリが日本のサブスクにないのは権利と方針の都合
- 合法的に観るならレンタルとNetflix火垂るの墓が正解
Firefoxの無料VPNって、そもそも何?
まず、ちえさんの話の前半は本当です。2026年6月末ごろから日本でも段階的に展開が始まり、月50GBまで無料で、Mozillaアカウントだけで使えるようになりました。これはFirefoxブラウザに内蔵された機能で、有料の「Mozilla VPN」とは別物の無料枠です。
Mozillaは2026年3月にこの無償VPN機能の導入を発表し、Firefox 149から米国・英国・ドイツ・フランスのデスクトップ版でベータ提供を開始しました。その後、日本にも降りてきた、という流れですね。
そもそもVPN(Virtual Private Network)とは、ざっくり言うと「自分がどこの国からインターネットに繋いでいるか」を見かけ上、切り替えられる仕組みです。普段ネットに繋ぐと「日本の静岡から接続しています」といった情報(IPアドレス)が相手に伝わりますが、VPNを使うと別の国のサーバーを経由するので、相手からは「イギリスから接続している人」に見えるわけです。
無料VPNの中には、こっそりデータを集めて売るような怪しいものもありますが、Mozillaはそうしたことは行わないと宣言しており、収益は有料版でまかなう方針です。その意味では、カフェのWi-Fiでの通信を暗号化する、といった本来の使い方をするぶんには信頼できる機能です。
ちなみに月50GBという枠は、動画をたくさん高画質で観るとあっという間になくなります。「ジブリを観るために」と考えると、そもそも容量的にも心もとないんですね。
なぜジブリは国によって観られたり観られなかったりするの?
ここが今日の核心です。同じNetflixでも、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、韓国、カナダなど、日本とアメリカを除く多くの国ではジブリ作品(21作品)が配信されています。一方で、日本はアメリカと並んで「Netflixでジブリが観られない側」に入っています。
理由はシンプルで、配信の権利(ライセンス)が国ごとにバラバラに管理されているからです。海外向けにはNetflixなどがジブリ作品の配信権を持っていますが、日本国内向けのライセンスは別の会社が管理しているケースが多く、契約上そう簡単にサブスク解禁とはいきません。
加えて、宮崎駿監督の「映画は映画館でこそ真価が発揮される」という信念もあり、ジブリはもともと配信サービスに積極的でない姿勢を貫いています。この「大画面で観てほしい」という作り手のこだわりが、日本で配信されない大きな背景にあるわけですね。
つまり、Firefoxの無料VPNでイギリスに繋いでジブリを観るというのは、技術的には「日本向けには許可されていない配信を、所在地を偽って観る」ことになります。これはNetflixの利用規約で明確に禁止されている行為で、Netflix側もVPN経由のアクセスを検知・ブロックしています。最悪の場合エラーで観られないだけでなく、アカウントにも影響しかねないので、当ブログとしてはおすすめしません。便利な機能だからこそ、まっとうな使い方をしたいところです。
じゃあ日本でジブリを合法的に観るには?
安心してください。ちゃんと正規の方法があります。
① 『火垂るの墓』だけはNetflixで観られる
実は最近、状況が少し動きました。スタジオジブリの『火垂るの墓』が2026年7月15日より、日本国内向けにNetflixで独占再配信されています。これは数あるジブリ作品の中で、唯一、国内のサブスクで合法的に視聴できる作品です。
「サブスクで手軽にジブリを」という願いは、今のところこの1作だけ叶う、ということですね。VPNなど使わなくても、日本のNetflixでそのまま観られます。
② 他の作品は「DVD宅配レンタル」が確実
『火垂るの墓』以外の作品を観たいなら、現状もっとも確実なのがDVDの宅配レンタルです。TSUTAYA DISCASなら『風の谷のナウシカ』から最新作『君たちはどう生きるか』まで、長編作品をほぼ全作レンタルできます。2026年8月時点で、ジブリ長編を全作そろえて視聴できる唯一の方法がこのDVD宅配レンタルです。
TSUTAYA DISCASのほか、ゲオ宅配レンタルやDMM宅配レンタルでも長編25作品すべてがレンタル可能です。各社とも無料お試し期間があるので、まずはそこでお目当ての作品をチェックしてみるのがおすすめです。
③ ブルーレイ・DVDを買う / 金曜ロードショーを待つ
「何度も観たい」という方は思い切って円盤を買ってしまうのも手ですし、日本テレビの金曜ロードショーでも定期的に放送されます。VPNのデータ量を気にしながら観るより、こっちのほうがずっと画質も気楽さも上です。
まとめ
Firefoxの無料VPNは、月50GBまで無料で使えるれっきとした便利機能です。でも、それでイギリスに繋いでジブリを観るのは規約違反というグレーどころか黒に近い行為で、せっかくの良い機能をリスクのある使い方で汚すのはもったいない話です。
- Firefoxの無料VPNは本物。ただしジブリ視聴に使うのはNGな使い方
- ジブリが日本のサブスクにないのは、ライセンスの都合と「映画館で観てほしい」という作り手の思いがあるから
- 日本で合法的に観るなら、『火垂るの墓』はNetflix、それ以外はDVD宅配レンタルが正解
ちえさん、面白い話題をありがとうございました。Firefoxの無料VPNのことを知るいいきっかけになりました。
それではまた、しらかわるーむでお会いしましょう。
ではでは、参考までに

