「何もしていないのに、パソコンのファンがブォーンとうるさい…」
「マウスを動かしても、ワンテンポ遅れてカクカクする…」
そんなとき、画面の裏側ではCPU(パソコンの“頭脳”にあたる部品)が、フルパワーで働きすぎているのかもしれません。タスクマネージャーを開いて「CPU 100%」という表示を見つけてしまった日には、ちょっと不安になりますよね。
でも、安心してください。実はこの問題、原因さえわかれば、専門知識がなくても自分で直せるケースがほとんどなんです。むやみにアプリを止めると逆に調子が悪くなることもあるので、「止めていいもの」「触らない方がいいもの」を見極めながら、安全に進めていきましょう。この記事を読み終わるころには、あなたのパソコンはきっと軽くなっているはずです。
この記事のポイント
- 重い原因は犯人プロセスの特定から。まずタスクマネージャーで確認。
- 止めてOKなアプリだけ終了。システム系には触らないのが鉄則。
- スタートアップ整理とスキャンで再発をしっかり防止できる。
7分58秒でわかるまとめ動画
この3ステップで犯人を見つけよう
CPU使用率が100%になったとき、最初にやるべきことはたった3ステップです。むやみにアプリを消したり、設定をいじったりする前に、まずは「誰が悪さをしているのか」を突き止めましょう。
- タスクマネージャーを開く
キーボードの「Ctrl」「Shift」「Esc」の3つを同時にギュッと押します。これでパソコンの裏側で動いているアプリ一覧が表示されます。 - 「CPU」の文字をクリックする
「プロセス」タブの中にある「CPU」という列の見出しをクリックすると、使用率が高い順に並びかえてくれます。「CPU」列をクリックして、CPU使用率が高い順に並べ替えます。一番上にいるのが“犯人”の候補です。 - 数字を1分くらい眺めてみる
ずっと高いままなのか、一瞬だけ跳ね上がるのかを見ます。常に高いなら対策が必要、一瞬だけなら様子見でOKなことも多いです。
これだけで「何が原因か」がぐっと見えやすくなります。難しそうに見えて、やってみると拍子抜けするほど簡単ですよ。
7つの犯人とその直し方
タスクマネージャーで犯人が見つかったら、いよいよ対策です。初心者の方からよく相談される原因を、起こりやすい順にランキング形式でまとめました。
第1位:バックグラウンドで暴走しているアプリ
画面に出ていないだけで、裏でこっそり動き続けているアプリがあります。これが一番多い原因です。タスクマネージャーで使用率の高いアプリを右クリックし、「タスクの終了」を選べばストップできます。ただし注意点があって、explorer.exeやwinlogon.exeなどの重要なシステムプロセスは終了しないようにしましょう。名前を見て「自分が入れた覚えのあるアプリ」だけ止めるのが安全です。
第2位:Windows Updateの処理詰まり
パソコンを最新にする更新作業中は、CPUが一時的に忙しくなります。Windows Updateのダウンロード・インストール中は一時的にCPU使用率が高くなります。これは故障ではないので、慌てなくて大丈夫。むしろ中途半端に止めると不具合のもとになります。「設定」→「Windows Update」を開き、更新を最後まで終わらせて再起動すれば落ち着きます。
第3位:ウイルス対策ソフトの過負荷
Windowsに最初から入っている「ウイルス対策サービス(Antimalware Service Executable、別名MsMpEng.exe)」が、CPUを大きく使うことがあります。これはWindows Defenderのリアルタイム保護を担当するプロセスで、パソコンを守る大事な仕事をしています。プログラムが常にバックグラウンドで実行され、フォルダを定期的にスキャンしていることが原因です。スキャンが終われば自然に下がるので、まずは30分〜1時間ほど待ってみましょう。
第4位:ブラウザのタブの開きすぎ
ChromeやEdgeで、タブを10個も20個も開いていませんか?タブ1つ1つが小さなアプリのようなもので、数が増えるほどCPUに負担がかかります。今見ていないタブを閉じるだけで、驚くほど軽くなることがあります。ちなみに僕は100個くらい開いてます。もちろんメモリーが足りません(笑)
第5位:スタートアップアプリの多さ
パソコンの起動時に自動で立ち上がるアプリケーションが多いと、CPUに負荷がかかります。タスクマネージャーの「スタートアップ」タブを開き、使っていないアプリを選んで「無効化」しましょう。これは“消す”わけではなく“自動起動をやめる”だけなので、気軽にできます。
第6位:ウイルスやマルウェアの感染
最近変な操作をしていなくても、マルウェアがバックグラウンドで動作することによってCPU使用率が高くなることがあります。「Windowsセキュリティ」を開いて、フルスキャン(完全スキャン)を一度かけておくと安心です。
第7位:パソコンの再起動不足
意外な盲点ですが、何日もシャットダウンせず使い続けると、いろいろな処理が溜まっていきます。ここまでの対策で迷ったら、まず再起動。それだけで直ることも本当に多いんです。
対策する前に知っておきたいこと
CPU対策には良い面と、ちょっと気をつけたい面があります。表にまとめました。
| 対策 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 不要アプリの終了 | すぐ軽くなる。お金もかからない | システム系を止めると不具合の原因に |
| スタートアップ整理 | 起動が速くなり再発しにくい | 必要なアプリまで止めると不便になる |
| ウイルススキャン | 隠れた脅威を発見・除去できる | スキャン中は一時的にさらに重くなる |
| 再起動 | 一番簡単で安全 | 作業中のデータは事前に保存が必要 |
ここで一番伝えたいのは、「ウイルス対策ソフトを丸ごとオフにする」のはおすすめしないということ。ネットにつないでいる限り、保護なしのパソコンはとても危険です。「重いから」という理由だけで安全装置を外してしまうのは、本末転倒になりかねません。
実際にあった“あるある”ケース
僕の知り合いで、5年くらい使っているノートパソコンが「ファンが常にうるさい」と悩んでいた人がいました。買い替えも考えていたそうです。
一緒にタスクマネージャーを開いてみたら…犯人は、起動と同時に立ち上がっていた写真編集ソフトと、クラウド同期アプリでした。本人は「そんなの入れた覚えあったかな?」という様子。スタートアップから2つを無効にして再起動しただけで、CPU使用率はストンと落ち着き、ファンの音もピタッと静かに。「買い替えなくてよかった〜」と笑っていました。
このように、原因はわりと“地味なところ”に潜んでいます。高いソフトを買ったり、修理に出したりする前に、まずは自分でチェックしてみる価値は十分にあります。
最後に
CPU使用率100%は、たしかに焦る現象です。でも、その正体は「働き者のパソコンが、ちょっと頑張りすぎているサイン」にすぎません。
今日お伝えした流れは、たったこれだけです。
- タスクマネージャーで犯人を特定する
- 止めていいアプリだけ、そっと終了させる
- スタートアップを整理して、再発を防ぐ
- それでも不安ならスキャンと再起動
古くなったパソコンも、ちょっとした手入れでまだまだ元気に動いてくれます。買い替える前に、ぜひ一度この記事の手順を試してみてください。あなたのパソコンが、また軽やかに動き出しますように。
最終手段としては、メモリの増設なんかでもあっさり解決することがありますよ。
ではでは、参考までに。

